3月14日、阪神・藤浪は10人以上で集まり知人宅での合コンに参加、その後にウイルス感染したのが大問題となっていた。その矢先に同様な行為がおこなわれていたとなれば、球団としても黙認はできなかったということだ。

 また今回の件で明らかになったのは西武の危機管理の高さでもあった。在阪スポーツ紙記者は阪神との違いを語る。

「金子、森ともに自覚に欠ける行為で2度とあってはならない。しかし選手も人なので間違いは犯す。その時にどう対応するか、という球団の姿勢が問われる。西武はトラブル発生時には隠さず、しっかり向き合う方法をとっている。今回も球団としてコメントを出して経過の詳細も発表した。阪神は事実をいまだに公にしていない。ウイルス感染したとされる合コンに参加した選手は、その後、他球団選手や関係者と接触していた。球団の意識の差が、現在の成績にもつながっているように感じる」

 かつての西武では、松坂大輔が交通違反を犯し球団職員が身代わり出頭したこともあった。ドラフト指名した未成年の若手が道路交通法違反や飲酒などの問題も起こした。多くのトラブルがあったが、過去の反省から西武グループ一体となってコンプライアンスの徹底につとめてきた。意識の違いが、今回、両球団で明確に出た形でもある。

 今回の主役2人だが、金子と森は2人とも野球に関しては一途。練習態度も素晴らしく、それが成績にもつながっている。

「2人とも茶髪でヤンチャそうに見えるけど、野球に対して一生懸命なのは誰もが知っている。試合日でもかなり早くから球場入りして調整を欠かさない。金子は野球モードに入ると他のことを遮断するほど。だから声をかけられても応じなかったりして、態度が悪いと言われてしまう。森は常に汗びっしょりでメニューを全力でこなしている。疲れていてもファンサービスやマスコミ対応を明るくこなす。2人とも野球に対する思いは強く、選手として成長する理由がよくわかる。だから今回のことはしっかり反省して、さらに大きくなって欲しい」

 今回の件を次に生かせるようにして欲しい、と西武関係者は語る。

暮らしとモノ班 for promotion
【6月26日(水)23時59分終了!最大19%OFF】いつもAmazonで買っている水やドリンクがもっとお得に!「飲料サマーセール」
次のページ
金子も森も結果を残すことが重要