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NBAも夢じゃない! 日本バスケ界を将来担う“10代”の凄い選手たち

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桜丘高校時代の富永啓生 (c)朝日新聞社

桜丘高校時代の富永啓生 (c)朝日新聞社

 しかし、河村前後の世代が台頭することで、遅ればせながら日本の男子バスケも「早熟化」という世界の潮流に追随できるかもしれない。

 一昨年のウインターカップで得点王となった19歳の富永啓生(桜丘高卒)は、卒業後に渡米しレンジャーカレッジでプレー中。2021年秋からはネブラスカ大リンカーン校への編入が濃厚だ。八村塁(ワシントン・ウィザーズ)、渡邊雄太(メンフィス・グリズリーズ)と同じ道を辿りNBA入りを目指している。また、田中力は史上最年少の15歳5カ月で日本代表候補入り。17歳の現在は、米国フロリダ州にあるIMGアカデミーで世界への扉をこじ開けようとしている。IMGアカデミーといえばテニスの錦織圭を輩出したスポーツ選手養成学校。この二人には「ネクスト八村」への期待が膨らむ。

 しかしここでは、海外に成長を求めた彼らではなく、国内にいて海外でのプレーも期待できる河村と同世代の有望株に注目したい。

 まずは新潟県の開志国際高校で3年生となるジョーンズ大翔。一年生からスターターとなり同校を全国制覇に導いた逸材で、シューティングガードとして高い得点能力を誇る。身長は184cmと小柄な部類に入るが、当たり負けしない体幹を持っておりフィジカルが強いことも魅力だ。昨年のウインターカップではチーム初戦の福岡大学附属大濠戦で敗れ、大会での見せ場はなかったが、将来の国内バスケを背負う逸材と言えるだろう。また綺麗なフォームから放たれるアウトサイドシュートにも定評があるのも魅力。スピード感あふれるドライブにもキレがあり、河村が大学進学に伴い不在となった今年の高校バスケシーンは、このジョーンズが盛り上げてくれるはず。

 昨年のウインターカップ決勝で河村率いる福岡第一と対戦した福岡大学附属大濠の横地聖真も目が離せない存在。ガーナ人の父と日本人の母を持ち、中学時代から高い身体能力で注目を集めると、ジョーンズと同様、1年生で大濠の主力としてプレー。ウインターカップの開志国際戦では30得点を記録した。魅力は192センチ、89キロという恵まれた体格をいかした1対1からの得点力。4月からは筑波大進学が決まっており、大学では河村との対戦も楽しみだ。

 未来あるこうしたプレーヤーたちが、河村とともにどのように国内で成長するのか。数年後に彼らが、八村や渡邊、海外でNBAを目指す選手、そしてBリーグのスター選手たちとともに代表としてプレーする姿を見ることが待ち遠しい。(文/田村一人)


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