このとき大切なのは、あなたも相手を信頼すること。つまり、相手の話を受け入れて、ジャッジはしません。もし、自分とは違う考え方だとしても、そういう考え方もあるのだなと思うのです。頭の中でフォルダーを作り、「〇〇さんの意見」として仕分けしておくと、一歩引いて考えられます。

 上手に質問ができない人は、リズムよく相槌を打つように心がけて。相手は話がしやすくなり、自然に話が続きます。

■ルール(3) 嫌な人のことは考えない

 嫌な人のことで頭の中を埋めたり、時間を費やすのはもったいない。それよりは、楽しいことをしたほうがいいですよね。モヤモヤして、なかなか明るい気持ちになれない人は、「心のクセ」があるのかもしれません。私には、悩みがちな自分をかわいそうだと思うのが好きという「心のクセ」があります。私はそれを自覚したので、クヨクヨ悩みそうなときは、早めに寝るという対処法を実行。よく寝ると、翌朝気持ちもスッキリします。

 私のように悩むのが好きな人も多いと思います。他にも「人の言葉に傷つきやすい」とか「指摘されるとイライラする」などなど。自分の心のクセを知って、「あ~クセが出てきたな」と思ったら、早く寝る、おいしいものを食べる、好きな音楽を聴くなど、自分を気持ちよくする対策をとるといいですね。

■ルール(4) 自分の気持ちにフタをしない

「嫌なことを言われた」「我慢してばっかり」など、自分のマイナスな気持ちにフタをしていると、いつか爆発するので、小出しにすることをおすすめします。手軽で有効な方法は、境遇が近い友人に話を聞いてもらうこと。友人からの意見が必要ないときは、「今日は愚痴を言わせて。意見はいらないから」と、話を始める前に言っておくといいですね。もし、近くにそういう人がいないときは、プロのカウンセラーに頼るのも手。お金はかかりますが、遠慮なく愚痴をこぼせます。

 また、我慢していることは、相手に伝えるといいですね。そのとき、態度ではなく、言葉にすることが大切。例えば、帰りが遅い家族に対して「今、何時だと思っているの!」と怒っても効果がありません。それよりは、「帰りが遅いので心配したよ。先に寝られないから困ったよ」と、あなたの心配&困ったという気持ちを言葉にすると相手に伝わります。

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