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江本孟紀「このままプロ野球人気は続くのか?」

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西岡千史dot.
投球練習をするロッテの佐々木朗希 (c)朝日新聞社

投球練習をするロッテの佐々木朗希 (c)朝日新聞社

ハーレーに乗る江本孟紀さん(本人提供)

ハーレーに乗る江本孟紀さん(本人提供)

 ケガや故障防止が重要視される時代に変わり、投手の価値観が変わったことです。「100球投げたら交代」というのが当たり前になってしまっている。これって、監督とコーチはゲームの流れに関係なく、投手を交代させられる。たとえば、継投に失敗しても采配で批判されることがなくなった。

「プロ」というのは、極限を超えた人のことを言うのです。だから観客は感動する。これは理屈ではありません。1週間に1回しか登板しないのに、好投していても100球前後で降板すれば、もう少しピッチングを見たいと思うでしょう。

──データを重視する野球は、古くから日本のプロ野球にもありましたが、現在は野球を統計学で分析する「セイバーメトリクス」が、話題になっています。

「セイバーメトリクス」が流行しはじめてから、すべてではないが、メジャーでは観客動員数が減っているそうです。19年は年間の観客動員数がとうとう7000万人を切りました。15年から比べると500万人以上減っています。『さらばサムライ野球』などの著書がある米国人ジャーナリストのロバート・ホワイティング氏は、セイバーメトリクスに基づくデータ依存が、野球人気が落ちている一つの原因と指摘しています。

 にもかかわらず日本では、人気が急落している米国のマネをして「データ」の話が流行しています。このまま日本野球の米国化がさらに進めば、プロ野球人気にも少なからず影響が出るかもしれません。

──たしかに、近年の野球では以前に比べて先発完投より継投に重きが置かれています。試合の作戦だけではなくスポーツ医学の知見も増え、選手に無理をさせない球団が増えました。

 ドラフト上位の選手でも、プロの選手に比べれば体力は足りません。プロの体力をどうつけるかは、様々な練習とトレーニングをするしかないのですが、昔のように「走れ走れ」では通用しない時代です。

──昔ながらの「根性をつける練習」なんてコーチが言うと、若い人は嫌がりそうですね。


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