図表「キャッシュレス決済のメリット・デメリット」きちんと理解をして、キャッシュレス決済を生活に取り入れよう
図表「キャッシュレス決済のメリット・デメリット」きちんと理解をして、キャッシュレス決済を生活に取り入れよう

 最近話題の「キャッシュレス決済」。現在発売中の週刊朝日MOOK『定年後のお金と暮らし2020』では、消費生活ジャーナリスト岩田昭男さん監修のもと、キャッシュレスを大特集。前回の記事「こんなに簡単! こんなにお得!「キャッシュレス決済」基本のキ」に引き続き2回目は、キャッシュレス決済のメリット・デメリットを紹介します。

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 キャッシュレス決済のメリットはポイント還元などのお得面だけではありません。

 財布から現金を取り出す手間がかからずスピーディーに買い物ができます。また、使った記録が残るため、パソコンやスマホの画面上で確認でき、家計簿代わりになるのも便利です。

■本当に怖い不正利用を防ぐために大切なこと

 しかしながら、利用履歴が残ることは、「いつ、どこで、何を買ったのか」が記録され、いわば生活が丸裸になるため、消費者にとっては不安材料になります。そのうえ、こういったデータは提携先に販売されること
もあります。

 クレジットカードなどに入会する際の規約を読むと、「提携先に個人情報を提供することに同意する」といった趣旨の項目があることに気づく
でしょう。

 キャッシュレス決済のデメリットはほかにもあります。その最たるものが、不正利用です。

 キャッシュレス決済には、ホームページ上で会員登録してIDやパスワードを設定する必要があるものが多く、それを利用した「フィッシング詐欺」が横行しています。

 これは、金融機関やクレジットカード会社などを装って、URLを記載したメールを送りつけて偽のウェブサイトに誘導し、IDやパスワードを入力させてアカウントを乗っ取る方法です。アカウントを乗っ取られると、
勝手に決済が行われてしまいます。

 疑わしいメールに対してはURLをクリックしない、パスワード、クレジットカード番号などを入力しないことを徹底しましょう。

 また、もし被害に気づいたら、すぐにカード会社や銀行に連絡してカードなどを停止しましょう。そのためにも、カード会社や銀行などの連絡先をまとめておくとよいでしょう。

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あの事件の記憶も新しい不正決済は特に気をつけて!