「僕も人間なので、弱い時は凄く弱い」 羽生結弦が再確認した“日本で滑る意味” (1/2) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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「僕も人間なので、弱い時は凄く弱い」 羽生結弦が再確認した“日本で滑る意味”

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NHK杯で圧巻の演技を見せた羽生結弦(C)朝日新聞社

NHK杯で圧巻の演技を見せた羽生結弦(C)朝日新聞社

 11月24日に幕を下ろしたグランプリ(GP)シリーズ第6戦のNHK杯。五輪連覇の羽生結弦(ANA)が、圧倒的な演技で3年ぶり4度目の優勝を果たした。ショートプログラムでは自身の持つ世界記録に迫る109・34点。ジャンプにミスが出たフリーでも柔軟に立て直し、唯一の300点超えとなる合計305・05点で格の違いを見せた。

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 平昌五輪シーズンの17年大会では練習中の転倒で右足首を負傷。不出場を余儀なくされた。3年ぶりに臨んだ国内でのGPシリーズ。五輪連覇のスケーターとして帰ってきた羽生は、その一挙手一投足が注目される。練習から多くのファンが集い、前日の公式会見でも、ネーサン・チェン(米国)が持つ世界記録更新への質問が飛んだ。

「今シーズン、一番点数を出しているのは僕だという自信はあります。やっぱりそれを超えなきゃいけない、超えたいという気持ちはしっかりとあります」

 羽生が格闘するのは、過去の自分。孤高の挑戦は続く。長年、拠点をカナダ・トロントに置いているため、自らへの期待や注目を肌で感じることは少ない。さいたまスーパーアリーナで行われた今年3月の世界選手権以来の国内試合。海外試合でも多くのファン、メディアを引き連れることで知られるスーパースターだが、国内での試合はより多くの人に成長を見せつける数少ない機会だ。

 22日のショートプログラム。羽生は言った。「緊張した」。百戦錬磨の男も、足がすくむことがある。納得の「秋によせて」を演じ切ると、天を仰ぐ。そして、言い聞かせた。「皆さんの応援を受け止めきれたよ」。期待を一身に背負う母国の銀盤。否応なく極限の集中力を求められる場は、何度でも羽生の闘志を蘇らせる。

 冒頭のループ、サルコーを初めてそろえたフリー。5本目のコンビネーションジャンプに失敗したが、後半2本のジャンプの難度を上げて修正。「皆さんのエネルギーを感じながら滑るのは日本ならでは。最後まで楽しく、力をもらって滑れた」。技術面の課題や修正だけでなく、自らの存在意義を再認識したことが最大の発見だった。


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