投手は近年では先発よりもリリーフの方が日本での需要が高い傾向。ネームバリューだけでいうなら、元セーブ王のグレッグ・ホランドが今オフにFAになっている。故障明けだった2017年にロッキーズで41セーブを挙げるなどメジャー通算206セーブ、オールスター3回選出の大物だ。

 しかし33歳で迎えた今季はダイヤモンドバックスで40試合に投げて防御率4.54と2年続けての不振。途中でクローザーからも下ろされた。年齢的にもメジャーで再び守護神の座をつかむのは難しく、海外に活路を見いだしてもおかしくはない。

 助っ人外国人という枠からは外れるものの、ダイヤモンドバックスとの2年契約が満了した平野佳寿投手の去就にも注目したい。1年目は防御率2.44と安定していたが、2年目の今季は防御率4.75と苦戦。来年3月で36歳という年齢からもアメリカ残留ならマイナー契約が濃厚だろう。パドレスを退団した牧田和久投手も含め、彼らが日本へ復帰する可能性はゼロではない。(文・杉山貴宏)