評価急上昇「グランメゾン東京」は木村拓哉の代表作となるのか (1/2) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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評価急上昇「グランメゾン東京」は木村拓哉の代表作となるのか

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藤原三星dot.
※写真はイメージです(gettyimages)

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 平成に放送されたTBS連続ドラマの「全話世帯平均視聴率ベスト10」の上位5位までを独占した木村拓哉。そんな彼が令和最初の主演ドラマとして選んだのが日曜劇場「グランメゾン東京」で、視聴率的にも内容的にも非常に高評価を得ている。

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 今回、木村拓哉が演じるのはパリでレストランを開き、ミシュランから2つ星を獲得するほどの腕前を持つ天才シェフ。だが、日仏首脳会談の昼食会で仏首脳がアレルギーを起こすきっかけとなる“ナッツ混入事件”の首謀者となってしまい、それを機に店や仲間すべてを失ってしまう。「日本人シェフの恥」と罵られ、かつての仲間たちからも見捨てられた天才シェフは、ひょんなことから日本でミシュラン3つ星を獲得すべくレストランを開業する――。

 今まで四半世紀にわたりさまざまな職業を演じてきた木村だが、本作はいったい何がそんなに高評価を得ているのか。テレビ情報誌の編集者は次のように分析する。

「地位や名声を失い、どん底に落ちたかつての天才シェフが日本で再起するという物語なのですが、ライバル店からさまざまな妨害を受け開業資金を借りられなかったり、やっと開業できても風評被害を起こされ初日からピンチに陥ったり次々と悲劇が襲う。自分の腕を信じ、己の道を邁進するというキャラクターは木村さんが得意とする役柄ですが、今回はそう簡単には話が進まないところがいいですね。日曜劇場はあの『半沢直樹』を生んだTBSが誇る名作枠。主人公を極限まで追い込み、そこから逆転をみせるというノウハウを今回のドラマでもふんだんに盛り込んでいるのがミソ。友情・努力・勝利という“少年ジャンプ方式”にも似た胸アツ展開がウケていると思われます。役者としてもアイドルとしてもずっと人気者だった木村さんが、劇中とはいえここまで嫌われ者になるのも珍しく、ある意味では新境地を開拓できているのではないでしょうか」

 初回視聴率は12.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。以後も11~13%台で推移し、11月17日放送の第5話は12.6%(同)と安定した数字を出している。昨今のドラマ事情からすると、ヒット作に属するレベルである。

「やはり『半沢直樹』に比べると物足りない成績ではありますが、最終回にかけてもうひと山あれば、20%超えも夢ではないレベルです。第5話でナッツ混入事件が後輩のミスによるものだったことが発覚しましたが、初回からネタを振っているにしては判明するのが早すぎる。脚本家の黒岩勉さんは『謎解きはディナーのあとで』などを手掛けたミステリードラマの名手。“ナッツ事件”も、実は誰かが意図的に混入させていたといったどんでん返しが用意されているかもしれません。また、演出を担当するのは『アンナチュラル』などを手掛けた塚原あゆ子さん。女性の心の機微を描くのがうまいだけでなく、職業もののディティールをビジュアル化するのも抜群にうまい。現場での木村さんとのコンビネーションも相当いいと聞いています。木村さんが主演だとどうしても『キムタクドラマ』のイメージが前面に出てしまいますが、脚本や演出なども含め現在のドラマ界の最先端と言われる方々としっかりタッグを組んで新しいドラマを作ろうとしている木村さんの意気込みを感じます」(前出の編集者)


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