「医師に見放されちゃったんじゃないか?」と不安ながん患者 医師の耳の痛い現実とは? (1/3) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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「医師に見放されちゃったんじゃないか?」と不安ながん患者 医師の耳の痛い現実とは?

連載「現役皮膚科医がつづる “患者さんと一緒に考えたいこと、伝えたいこと”」

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大塚篤司dot.#ヘルス
大塚篤司(おおつか・あつし)/1976年生まれ。千葉県出身。医師・医学博士。2003年信州大学医学部卒業。2012年チューリッヒ大学病院客員研究員を経て2017年より京都大学医学部特定准教授。皮膚科専門医

大塚篤司(おおつか・あつし)/1976年生まれ。千葉県出身。医師・医学博士。2003年信州大学医学部卒業。2012年チューリッヒ大学病院客員研究員を経て2017年より京都大学医学部特定准教授。皮膚科専門医

日本対がん協会の「がん相談ホットライン」の様子。電話番号は03-3541-7830。毎日(祝日・年末年始を除く)10~18時(写真提供/日本対がん協会)

日本対がん協会の「がん相談ホットライン」の様子。電話番号は03-3541-7830。毎日(祝日・年末年始を除く)10~18時(写真提供/日本対がん協会)

 医師が丁寧に説明しても、診察室での限られた時間で、患者さんの不安をすべて取り除くことは難しいのかもしれません。それが、がん患者であれば、医師のささいな態度の変化にも敏感に反応してしまうことも珍しくないでしょう。好評発売中の『心にしみる皮膚の話』の著者で、京都大学医学部特定准教授の大塚篤司医師が、日本対がん協会の相談員に話を聞きに行きました。

*  *  *
 私は皮膚がんの一種である悪性黒色腫(別名、メラノーマ。ほくろのがんとも呼ばれる)を専門としています。大学病院で勤務しており、メラノーマの患者さんのほとんどが開業医さんからの紹介です。メラノーマと診断を受けてから私たちの病院に来る患者さんもいれば、こちらで詳しい検査をし、告知をすることもあります。

 自分の病気をがんと知れば、みなさん動揺します。

 患者さんの気持ちに寄り添いたい思いはずっと持ち続けています。それでも、診察室での限られた時間では、患者さんの不安をすべて取り除くことはほぼ不可能です。

 それでは、患者さんやご家族の方は、医者に聞けない不安な気持ちをどうすればいいのでしょうか?

 外来で患者さんの話を聞いてみると、多くの方がインターネットや書籍で自分の病気について調べているようです。

 最近でこそ、医療情報をネット検索した上位に公的な機関からの根拠ある内容が上がってくるようになりましたが、以前は体験談や民間療法がほとんどでした。

 書店に並んでいる本に関しては、まだまだ大半が根拠のない医療情報です。

 がんになって不安となり、自分で調べたらもっと不安になる。そういうことがよく起きます。

 残念なことにまだ十分に知られていませんが、がんになって相談できる、信頼できる場所はいくつもあります。まず、がん患者さんもご家族の方も予約なしに好きな時に立ち寄れる施設、マギーズ東京。

「がんになった人とその家族や友人など、がんに影響を受けるすべての人が、とまどい孤独なとき、気軽に訪れて、安心して話したり、また自分の力をとりもどせるサポートもある。それがマギーズ東京です」(ホームページから抜粋)


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