阪急電鉄8000系の復刻電車が運行中 懐かしの「額縁スタイル」も健在  (1/2) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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阪急電鉄8000系の復刻電車が運行中 懐かしの「額縁スタイル」も健在 

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神戸線用の8000編成。2019年1月~4月まで第1弾の「8000系車両誕生30周年記念列車」として運行したのち、5月から第2弾の記念列車として再び登場時仕様となり運行している(撮影/北村 光)

神戸線用の8000編成。2019年1月~4月まで第1弾の「8000系車両誕生30周年記念列車」として運行したのち、5月から第2弾の記念列車として再び登場時仕様となり運行している(撮影/北村 光)

宝塚線用の8004編成。2019年5月から第2弾の記念列車として登場時仕様に復刻し、宝塚線で運行を開始した。9月30日までは記念ヘッドマークも掲出される(撮影/北村 光)

宝塚線用の8004編成。2019年5月から第2弾の記念列車として登場時仕様に復刻し、宝塚線で運行を開始した。9月30日までは記念ヘッドマークも掲出される(撮影/北村 光)

京都線用の8300編成。この編成の大阪側の先頭車は前面窓下のくぼみが埋められているため、京都側と大阪側で前面形状が異なっている(撮影/北村 光)

京都線用の8300編成。この編成の大阪側の先頭車は前面窓下のくぼみが埋められているため、京都側と大阪側で前面形状が異なっている(撮影/北村 光)

 京阪神に路線を延ばす阪急電鉄では、今年1月から「8000系誕生記念列車」を運行している。神戸線・宝塚線・京都線では、多くの鉄道ファンや観光客が、登場時の姿に復元された車両を楽しんでいる。

【京都側と大阪側で前面形状が異る、京都専用の8300編成】

*  *  *
■阪急で初めてVVVFインバータ制御を投入した8000系

 まずは、8000系という車両についてご説明しよう。この車両は1987年に阪急創立80周年で企画され、1988年に竣工(しゅんこう)し、翌1989年1月1日に宝塚線の初詣臨時特急列車でデビューした。8000系は神戸線・宝塚線用、翌年に登場した8300系は同じ設備ながら車両幅が異なる京都線用。そして1995年に神戸線のラッシュ時増結用として、収納座席を設けた8200系が登場した。これらをまとめて「8000系列」と称される。

 この時代、電車の世界ではエレクトロニクスが発達し、小型・メンテナンスフリーの交流誘導モーターを搭載する車両が増えてきた。このモーターは任意の周波数と電圧を発生させてモーターを制御する「VVVFインバータ制御」により回転数を動作させるという、現在の電車では主流の制御方式である。阪急の量産車でVVVFインバータ制御が初めて採用されたのが8000系電車だ。

 このほかに、1965年に登場した2000系以来、24年ぶりに前面デザインが変更されたのも特徴である。8000系で採用された新しい前面デザインは、両側の窓が種別・行先表示器を取り込む位置まで拡大され、中央に位置する貫通扉の窓は天地方向が拡大され、運転室の後ろから子供でも前面展望が楽しめるようになった。

 また、両側の窓の下には中央の窓とのバランスをとるため、飾り帯が付けられた。この飾り帯は後に撤去されている。前面窓には接合部を縁取るように1段飛び出した白い枠が取り付けられ、「額縁スタイル」の呼び名も付けられた。

 8000系は増備が進められるに従って、前面のデザインも少しずつ変更が加えられ、結果、バリエーションが豊かになった。1例を挙げると、額縁の高さを軽減し、前面窓側面の縁取りをなくしたもの、額縁スタイルに変わって中央部が「く」の字に突き出し、貫通扉に配置されていた車両番号を左側の窓下に移したもの、前面窓を下方向に拡大したもの、車両番号が窓ガラスの中に取り込まれ、電照式となったものが現れた。こうしたバリエーションの違いも、8000系の楽しさといえる。


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