批判を封印させた黒木華 実力認めたふたりの大物女優とは? (2/2) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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批判を封印させた黒木華 実力認めたふたりの大物女優とは?

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丸山ひろしdot.
アフロヘアーも板に付いた黒木華 (c)朝日新聞社

アフロヘアーも板に付いた黒木華 (c)朝日新聞社

■樹木希林「黒木が主演」と聞き出演を決断

 例えば米倉涼子は「脅威を感じる女優は?」との質問に「黒木華さん」と返答。理由は、オーラやたたずまいに対抗心を持ってしまうからだという(「1番だけが知っているSP」2019年4月22日放送)。一方、黒木のことを「日本の映画界を背負って立つ役者」と称賛していたのは、昨年亡くなった女優の樹木希林さんだ。これは共演した映画『日日是好日』の完成披露試写会(2018年7月31日)での発言だが、樹木さんが同作品への出演を決めたのは「黒木華が主演」と聞いたからだったとか。

「彼女は意外にも、『いつも迷いながら演技をしていて、何度演じても不安』とWEBマガジンで明かしていたことがあるのですが、ある意味、迷いは向上心の表れでしょう。主演クラスの女優になっても、探求心を忘れないところも高い演技力に繋がっているのではないでしょうか。今回のような人気マンガ原作のドラマ化の場合、放送前の批判はつきものですが、それを黙らせるにはルックスよりも演技力だと、今作で黒木が体現したと思います」(同編集者)

 ドラマウォッチャーの中村裕一氏は、彼女の最近の活躍ぶりを振り返りながら、その魅力についてこう語る。

「『凪のお暇』では、今女性に絶大な人気を誇る高橋一生や中村倫也を相手に際どいラブシーンも堂々と演じ、さすが主演と言える存在感が印象的です。また、昨年放送されたドラマ『獣になれない私たち』では田中圭の元カノを、同じく昨年公開された映画『ビブリア古書堂の事件手帖』ではおとなしい古本屋の店長を、さらに岡田准一主演のホラー映画『来る』では育児ノイローゼに陥って精神が崩壊していく母親をそれぞれ見事に演じました。たとえ原作とイメージが異なっても、確かな演技と表現力で視聴者や観客を惹きつけることができる、数少ない実力派女優の一人と言えるでしょう。奇をてらわず、地に足のついた、役に寄り添った堅実な芝居が彼女の持ち味。脂の乗っている今なら、どんな役でもしっかり魅せてくれるでしょう」

 黒木は自身の役作りについて、「泣く演技をしてもその自分に酔うのが苦手」「自分自身にはさほど興味がない」「演じる時はなるべく自分を意識せずに、客観的でありたい」と明かしており(「Numero TOKYO」2017年1月5日)、ストイックな一面も持ち合わせているようだ。今後、ますます魅力を開花させていく黒木。30~40代になっても年相応の素晴らしい演技を見せてくれそうだ。(丸山ひろし)


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