吉本芸人6000人 莫大な収益を生む養成所ビジネスの功と罪 (2/3) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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吉本芸人6000人 莫大な収益を生む養成所ビジネスの功と罪

連載「芸能界閻魔帳」

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三杉武dot.
会見でボードを使って説明する吉本興業の岡本昭彦社長 (c)朝日新聞社

会見でボードを使って説明する吉本興業の岡本昭彦社長 (c)朝日新聞社

 他方、吉本興業の岡本昭彦社長のお粗末すぎる会見をキッカケに、世間の疑念や吉本芸人たちの不満が一気に噴出した観がある。

 終始グダグダで不明瞭極まりない会見だったが、中でもパワハラとの指摘も受けている一連の「全員クビ」発言に対する「冗談で」、「場を和ませようと」といった釈明は、さすがに無理があった。

 所属芸人のギャラに関する「『安い』等々言われていますけど、会社が9でタレントが1とか、そういうことはまったくなく、ざっくりとした平均値で言っても、5:5から6:4」という説明も、またしかり。

 岡本社長の会見での発言を受けて、多くの所属芸人たちがテレビ番組やSNSなどを通じて疑問の声をあげたわけが、そもそもこうした吉本のギャラや契約の問題については、以前から一部の芸人たちがバラエティー番組などでたびたび “ネタ”にしてきた。

 これまでは、会社に対して不満や疑問を抱きつつも、仕事の場では“笑い”の材料にしてきた芸人たちだったが、さすがに今回ばかりはそういうわけにはいかなかったのだろう。

■NSC(吉本総合芸能学院)の存在

 こうした吉本芸人のギャラや契約問題がクローズアップされる中、約6000人とも言われる吉本芸人の多さにも注目が集まっているが、これに関しては吉本が運営するお笑い芸人養成所「NSC(吉本総合芸能学院)」の存在を無視することはできない。

 スクールビジネスに関しては吉本のみならず他の多くの大手芸能事務所も手掛け、大きな収入源となっているが、お笑いに特化した「NSC」だけで東京、大阪をはじめ全国に7校を擁する吉本興業の規模感は芸能界でも屈指だ。

 さらに、「NSC」に関しては1期生の「ダウンタウン」をはじめ数多くの人気芸人を輩出していること、入学条件として年齢制限がないこと、さらに卒業生の多くが卒業後そのまま系列会社の「よしもとクリエイティブ・エージェンシー」所属の芸人として活動ができるなど、他の養成所に比べてプロの芸人になりやすいというイメージが業界内では定着している。


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