■「清純派で売ってたから」と過去の自分を笑う

 トップクラスの女優でありながら、好きな男性のタイプから自宅というプライベートまで公開する石原。なかなかのぶっちゃけぶりだが、さらに最近では過去の挫折体験を語ることもある。スポーツ紙の芸能担当記者が話す。

「20代を迎えた頃に挫折があったと今年の正月に放送されたトークバラエティ番組で打ち明けていました。仕事が減ってきた時期だったそうで、『誰からも求められてない。必要とされてない』と感じ苦しかったとか。また、別の番組ではラジオの仕事に関しても語っていました。若い頃、ずっとラジオパーソナリティに憧れていたそうで、その後、念願叶ってラジオ番組を持つことになったのですが『想像と違った』と告白。発言内容に制限があり『言ってはいけないことが多かった』と振り返り、『清純派で売ってたからさ』と自嘲混じりでぶっちゃけていました。そんな、思いや感情などありのままの自分を見せようとする石原ですが、何より30代を第一線の女優として駆け抜けるには同性からの支持が重要です。そんな清々しさが『かっこいい』と女性視聴者に映れば、より関心は高まると思います」

 ドラマウォッチャーの中村裕一氏は、そんな石原の現状と今後について、こう分析する。

「『逃げ恥』『けもなれ』の野木亜紀子脚本で昨年1月クールに主演を務めた『アンナチュラル』(TBS系)では高評価&高視聴率を獲得しましたが、その次に主役を演じた野島伸司脚本の『高嶺の花』(日本テレビ系)は、残念ながら平均視聴率が2桁に届きませんでした。それもあってか、今回の新ドラマは相性の良いTBSドラマで巻き返しを図りたい、という気持ちが少なからずあるかもしれません。ここ数年は彼女のファッションやメイクが取りざたされ、エレガントなイメージがありますが、バラエティ番組などで見せる素顔は非常にサバサバしており、男性から見てもナチュラルで親しみやすいです。まだまだミステリアスな部分が多く、何より30代の女優として主役を任される“華”があることは間違いない。これから先、彼女を目にする機会はもっと増えていくでしょう」

 確かに、天海祐希や米倉涼子など、40代50代になっても主役を張っている女優は女性の憧れの存在としても名前があがる。石原の場合、なりたい顔ランキングの常連でファッションやメイクも女性から大人気。さらに素顔を見せる場面が増えれば、息の長い活躍が期待できそうだ。(丸山ひろし)

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丸山ひろし

丸山ひろし

埼玉県生まれ。大学卒業後、出版社に勤務し雑誌編集業務に従事。その後ライターに転身し、現在はウェブニュースや、エンタメ関連の記事を中心に執筆している。

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