パーキングで見かける謎の「だし」自販機 発売当初から売上15倍の理由 (1/2) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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パーキングで見かける謎の「だし」自販機 発売当初から売上15倍の理由

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南文枝dot.
JR姫路駅前の駐車場に設置された「だし道楽」の自販機。「焼きあご昆布入り」「宗田節入り」と2種類の万能調味料を販売する

JR姫路駅前の駐車場に設置された「だし道楽」の自販機。「焼きあご昆布入り」「宗田節入り」と2種類の万能調味料を販売する

「宗田節入り」のペットボトルには、メジカ(ソウダガツオ)から作られた魚の節が入っている

「宗田節入り」のペットボトルには、メジカ(ソウダガツオ)から作られた魚の節が入っている

=取り出し口には「Do not drink.」の文字。外国人がジュースなどと間違えて飲むのを防ぐためだ

=取り出し口には「Do not drink.」の文字。外国人がジュースなどと間違えて飲むのを防ぐためだ

「だし道楽」と大きく書かれた自動販売機には、「焼きあご昆布入り」「宗田節入り」の2種類のペットボトルがずらりと並んでいる。その下には「7から8倍で薄めてうどんだし」「そのままかけて卵かけごはん」といった文字が躍る。そう、これは“だし”、万能調味料「だし道楽」の自販機なのだ。

【取り出し口に書かれた「Do not drink.」の文字はこちら】

 JR姫路駅北西のとある駐車場で見つけたこの不思議な自動販売機。兵庫・淡路島で見かけた「ちくわ」や「自転車用品」の自販機にも驚いたが、だしの自販機とは珍しい。そこで、販売元のしょうゆメーカー、二反田醤油(広島県江田島市)のサイトを見てみると、姫路だけでなく、全国にだしの自販機を設置しているようだ。いったいなぜなのか。

「もともとは、広島県呉市にある直営のうどん店でだし道楽を販売していました。お土産として購入されるお客様も多かったのですが、店の営業時間が4時間(午前10時半~午後2時半)と短く、『時間外にも購入したい』という声が高まったため、店の前に自販機を置いたのです」

 二反田醤油に問い合わせたところ、担当者の二反田圭児さんが教えてくれた。「自販機を置けば、珍しい取り組みとして注目されるのでは?という思いもありました」

 同社は1991年に創業。2003年、脂が少なく、あっさりとした上品な味わいの高級だし素材、トビウオ(あご)を炭火で焼き、1本を丸ごとペットボトルに入れただし道楽を開発した。2007年、広島県呉市に直営のうどん店をオープン。その後、自販機を設置したという。

 さらに2012年、全国でコインパーキングを展開する「三井のリパーク」の協力を得て、広島市内の駐車場の一角に自販機を置いたところ、反響を呼び、広島のお土産として購入した人たちから「自分が住むエリアでも購入したい」という声が二反田醤油に寄せられるようになったという。

 また同社にも「うすくちしょうゆを使った、関西風の色が薄いだしを全国に広められないか。しょうゆや米を原料としているので、地域性を問わないかもしれない」という思いがあった。そして13年、岡山県と福岡県に、広島県外で初めて自販機を設置。15年ごろからは、三井のリパークとともに、年10台ほどのペースで全国の駐車場で自販機を導入していった。


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