Hapa英会話を配信するジュン・セニサックさん(撮影/大野洋介)
Hapa英会話を配信するジュン・セニサックさん(撮影/大野洋介)

 いま、英語学習にYouTubeチャンネルを活用する人も増えている。人気の英語学習系チャンネル「Hapa英会話」を運営するジュン・セニサックさんに、動画を活用した英語学習法を聞いた。「AERA English 2019 Spring & Summer」(朝日新聞出版)から紹介する。

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 ロサンゼルス在住のジュンさんは、現地のリアルな会話が学べる「Hapa 英会話」を配信している。スターバックスでの注文方法、How are you?と言われたアメリカ人はどう答えるか、wouldの使い方など、日本人が疑問に思うポイントを、わかりやすく説明してくれる。日本企業の駐在員を教える英語学校も経営しているため、日本人の英語学習の悩みを熟知している。

「生徒さんはTOEIC600点以上のレベルですが、現地のくだけた表現や、場面に合った言葉遣いなど、みんな同じ壁にぶつかっています」

 悩み解消に役立つようにと、レッスンノートをまとめたブログを始め、メルマガ、ポッドキャスト、YouTubeと発信方法を増やしてきた。

「Hapa英会話」のYouTubeを見たらブログで復習、フレーズをノートに書いて例文を作り、つぶやくというステップを踏むことをすすめる。

「頭でわかっていても、口から出す練習をしないと言葉は使えるようにはなりません。1週間に2個の表現をつぶやけば、1 年で100個以上の使える表現が身につきます。語学学習は小さな積み重ねでしか上達しないのです」

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