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西武V2のキーマンは「元巨人組」の内海哲也&高木勇人の理由

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中町剛憲dot.
「元巨人組」の内海哲也(左)&高木勇人 (c)朝日新聞社

「元巨人組」の内海哲也(左)&高木勇人 (c)朝日新聞社

 西武のキャンプが明るい。起爆剤になっているのは巨人から加入した内海哲也の存在だ。移籍して投手陣最年長になったが、明るい性格と周囲を和ませる雰囲気で「メチャメチャ優しいです」と早くも他の選手たちの人望を集めている。春季キャンプの守備練習ではエラーした際に、若手中心の投手陣から一斉にイジられる一幕も。「ありがたいですね」と表情が和らいだ。

 リーグ連覇を狙う西武だが、昨オフは投打の大きな柱が抜けた。エースの菊池雄星はポスティングシステムを利用して米国のシアトル・マリナーズへ。主将の浅村栄斗は楽天、炭谷銀仁朗は巨人にそれぞれFA移籍した。戦力ダウンは不可避だが、特に懸念されるのが投手陣だ。菊池は昨年14勝4敗と一人で10の貯金を作った。規定投球回に到達したのは菊池と16勝5敗で最多勝を獲得した多和田真三郎のみ。菊池は163回2/3を投げたが、今年は他の投手たちがカバーしなければいけない。

 現時点で先発ローテーションは多和田、阪神からトレード移籍して昨年11勝をマークした榎田大樹が当確と言えるが、残り4枠は激しい競争になる。3年目右腕・今井達也、元ドジャースの新外国人ザック・ニール、ドラフト1位右腕・松本航、殻を破りたい高橋光成、ベテランの十亀剣の中に内海が割って入る。内海にとって心強いのは同じ技巧派左腕で結果を残している榎田の存在だ。セリーグから移籍してきたという共通点もある。榎田は昨年23試合に先発登板して最長が7イニング。クオリティースタートは13試合(先発投手が6イニング以上投げ自責点3以内)でその内訳は8勝1敗だった。完投能力がなくても、6、7回を3失点以内と試合を作れば、強力打線が援護してくれるのが西武の強みだ。浅村が抜けたが、タレントぞろいの打線は今年もリーグ屈指の破壊力を持つ。36歳の内海に全盛期の力はないかもしれないが、経験を重ねて試合を作る力は十分にある。榎田のように辛抱強く最少失点で切り抜ける登板を積み重ねれば、2ケタ勝利を挙げることも決して不可能ではない。

 もう一人のキーマンになるのが巨人で内海と同僚だった高木勇人だ。移籍1年目の昨年は1勝のみと不本意な成績に終わったが、新人の年に9勝を挙げるなど持っている能力は高い。高木勇も慕っていた内海の加入で発奮している。オフのトークショーでは「内海さんは間違いないと思うが、自分も開幕1軍に食い込めるように、必死でやる」と誓っていた。内海と高木勇で計15勝、いや20勝を挙げれば。菊池の穴を埋めて余りある活躍で生え抜きの若手投手たちの刺激にもなる。リーグ連覇のキーマンは「元巨人組」だ。(中町剛憲)


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