カンニング竹山/1971年、福岡県生まれ。お笑い芸人。2004年にお笑いコンビ「カンニング」として初めて全国放送のお笑い番組に出演。「キレ芸」でブレイクし、その後は役者としても活躍。現在はお笑いやバラエティー番組のほか、全国放送のワイドショーでも週3本のレギュラーを持つ(撮影/写真部・小原雄輝)
カンニング竹山/1971年、福岡県生まれ。お笑い芸人。2004年にお笑いコンビ「カンニング」として初めて全国放送のお笑い番組に出演。「キレ芸」でブレイクし、その後は役者としても活躍。現在はお笑いやバラエティー番組のほか、全国放送のワイドショーでも週3本のレギュラーを持つ(撮影/写真部・小原雄輝)

ビデオ・オン・デマンドの普及でテレビの味方は変化した(写真:getty Images)
ビデオ・オン・デマンドの普及でテレビの味方は変化した(写真:getty Images)

 いつでもどこでも好きなときに好きな番組を見る時代。テレビはどう生き残っていくのか。お笑い芸人のカンニング竹山さんは「テレビ局は動画配信サービスをやめろ!」と提言する。その理由とは?

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 テレビ局がそれぞれ独自でやっている動画配信サービスって、不便じゃないですか? アプリとかで自社コンテンツを有料で公開したりしていますが、僕はやめればいいと思ってるんですよ。どこも成功していないし、全然見られてないんだから! やめちまえ!と思うんですよ。

 特に若い子たちは毎週、放送時間にテレビの前に座って見るっていうスタイルが減ってきて、そもそも家にテレビがないっていう子もいる。そういう中で、せっかく作ったコンテンツをどうやってたくさんの人に見てもらうか。それを考えないといけないと思うんです。

 テレビ局が配信については大手のネット配信会社にすべて委託するか、テレビ局が制作して配信側が買うとか、配信で人気になったものを地上波で流すとか、そういう新しいビジネスがもっと盛んになったほうが、ユーザーとしては絶対に便利になりますよね。AbemaTVとかGYAO!とかAmazonプライムビデオとか、そういう会社のサービスに一つ登録すれば各社のコンテンツをすべて見られるという状態になれば一番良い。そのほうが圧倒的に見られると思うんです。

 だって、せっかく見たいコンテンツがあっても、それぞれに登録する手間とお金が必要で、未成年だったらスマホ代を払っている親に許可ももらわらなきゃいけないだろうし、こんなややこしいこと絶対に成功しないって。例えば、もともとスマホに入れているだろう人気のアプリと提携したり、LINEとかSNSで配信したり、新しいビジネスモデルを作っていかないといけないと思うんですよ。

 それと同時に、会社とか業界の壁を超えてどんどんコラボしていかないといけない。わが社はわが社で配信までやります、というのはもうやめようよ。地上波の放送局と配信局になるサービスがうまく関係を築いて、ネット配信はお任せするという方法が絶対にいいと思んです。

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カンニング竹山

カンニング竹山

カンニング竹山/1971年、福岡県生まれ。お笑い芸人。本名は竹山隆範(たけやま・たかのり)。2004年にお笑いコンビ「カンニング」として初めて全国放送のお笑い番組に出演。「キレ芸」でブレイクし、その後は役者としても活躍。現在はお笑いやバラエティー番組のほか、全国放送のワイドショーでも週3本のレギュラーを持つ。単独ライブ 「放送禁止2017」が9月21~24日、東京・品川の天王洲銀河劇場で開催(撮影/写真部・小原雄輝)

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