■恐ろしいまでのセルフプロデュース力を持つ

 女優として順調にキャリアを重ねる一方、プライベートではサーフィンをこよなく愛し、昨年発売された20冊目の写真集「深田恭子写真集 Blue Palpitations」もスマッシュヒット。これだけ写真集をリリースしている女優も類を見ないが、これもまた深キョンだからこその“なせるワザ”という。

 スポーツ紙の芸能担当記者は次のように語る。

「深キョンの写真集は、健康美を強調した写真が多いんです。ですから、女性ファンも手にとりやすいと言われていて、それがヒットの秘訣なんでしょう。太すぎず細すぎない彼女の体形に好感を持つ女性はたしかに多いでしょうね。また、36歳でサーフィンをガンガンやり、『趣味に生きてる』というライフスタイルも世の女性に好感を与えます。女性にとって30代中盤とはいろいろ隠したくなるお年頃ですが、深キョンはむしろ年々解放感に満ち満ちています。このまま攻めまくって、世界一キレイなアラフォー女優になってほしいですね」

 TVウオッチャーの中村裕一氏は深田恭子の魅力について、こう話す。

「あくまで画面からうかがい知ることしかできませんが、今の彼女の人気は、自分の価値観をしっかり認識したうえでのマイペースな性格と、そんな彼女のパーソナリティーを尊重し、無理な要求をしないマネジメントが見事にかみ合った結果ではないでしょうか。一般的に、女優は節目節目で大胆な露出やイメージとは異なるキャラに挑戦し、ステップアップしていくものですが、彼女の場合、それがまったくないのに、ここまでの人気を得ているのは、まさに奇跡と言ってもいい。もし、自分でそこまで考えてやっているとしたら、恐ろしいまでのセルフプロデュース能力の高さです。役の幅も意外と広く、いい意味ですべて彼女の色に染め上げてしまう、実に不思議な存在の女優と言えます。これから先、40歳、50歳になってもずっと“深キョン”のままであり続けることでしょう」

 ここにきて深キョン再評価が沸騰している理由――。実は、彼女による緻密で見事なセルフプロデュースがなせる技だったのかもしれない。(ライター・藤原三星)

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藤原三星

藤原三星

ドラマ評論家・芸能ウェブライター。エンタメ業界に潜伏し、独自の人脈で半歩踏み込んだ芸能記事を書き続ける。『NEWSポストセブン』『Business Journal』などでも執筆中。

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