■遊撃手


福留孝介(PL学園)

次点
元木大介(上宮)
森岡良介(明徳義塾)
浅村栄斗(大阪桐蔭)
北條史也(光星学院)
根尾昂(大阪桐蔭)

 数々の名選手が並んだショートだが、わずかの差で福留を選んだ。3年春は初戦で銚子商に敗れたもののバックスクリーンに一発を放ち、3年夏には初戦で2打席連続ホームランとその打棒に多くの観衆がくぎ付けとなった。

 元木はプロでは渋いプレーヤーとなったが、歴代2位タイとなる甲子園6本塁打を放つなど高校時代はスラッガーとして活躍。怠慢プレーもあったが、その打撃センスは間違いなく超高校級だった。森岡は下級生の頃から中心選手として活躍。2002年夏の準々決勝の常総学院戦では劣勢から逆転となる決勝のソロ本塁打を放ち、チームを初優勝に導いた。浅村は強打のトップバッターとして活躍。2回戦の金沢戦では2本塁打を放ち、90回の記念大会での優勝に大きく貢献した。北條は3季連続甲子園準優勝の中心メンバー。3年夏は4本塁打を放つ活躍を見せた。2018年に春夏連覇の中心だった根尾も当然候補の一人となるだろう。

■外野手
平田良介(大阪桐蔭)
中田翔(大阪桐蔭)
藤原恭大(大阪桐蔭)

次点
萩原誠(大阪桐蔭)
鵜久森淳志(済美)
オコエ瑠偉(関東一)

 大阪桐蔭勢が3人を占めるという結果になった。平田は3年夏に大会タイ記録となる1試合3本塁打をマーク。優勝こそ逃したものの豪快なフルスイングで甲子園の大観衆を沸かせた。中田は1年夏、2年夏、3年春と3度出場した甲子園でいずれもホームランを放ち、通算本塁打は4本。下級生の頃からそのパワーは規格外で、投手としても140キロ台後半のスピードを誇る本格派だった。

 3人目は2018年の春夏連覇を牽引した藤原。2年春はトップバッターとして決勝戦で2本塁打、3年時は4番に座って春夏合わせて20安打、3本塁打、18打点と見事な成績を残し、在学中に3度の甲子園優勝を果たした。甲子園通算5本塁打は先輩の森友哉と並んで左打者では最多タイ記録である。

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スーパーキャッチのインパクトが大きかったあの選手