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地震後に家族の認知機能が悪化? 調査結果からみる疾患や飲料水の「認知症リスク」

連載「ちょっとだけ医見手帖(山本佳奈医師)」

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山本佳奈dot.#ヘルス
◯山本佳奈(やまもと・かな) 1989年生まれ。滋賀県出身。医師。2015年滋賀医科大学医学部医学科卒業。ときわ会常磐病院(福島県いわき市)・ナビタスクリニック(立川・新宿)内科医、特定非営利活動法人医療ガバナンス研究所研究員

◯山本佳奈(やまもと・かな) 1989年生まれ。滋賀県出身。医師。2015年滋賀医科大学医学部医学科卒業。ときわ会常磐病院(福島県いわき市)・ナビタスクリニック(立川・新宿)内科医、特定非営利活動法人医療ガバナンス研究所研究員

認知症になりたいと思っている人はいないと思いますが、なってしまったとしても自分ではそんな状況を理解できないのが「認知症」(写真:getty images)

認知症になりたいと思っている人はいないと思いますが、なってしまったとしても自分ではそんな状況を理解できないのが「認知症」(写真:getty images)

 2019年が幕開けしたと思ったら、1月もあっという間に過ぎ去ろうとしています。

 さて、今年の年末年始のことです。5年ぶりに実家で除夜の鐘の音を聞くことができたものの、ゆっくりと正月を迎えるというわけにはいきませんでした。毎年欠かさず作ってくれていた祖母のおせち料理を食べることもできませんでした。というのも、祖母の認知症が想像以上にひどかったからです。

 まさか自分の家族がなるとは思ってもみなかったのですが、突如として身近な問題として降りかかってきた「認知症」について、今回はお話ししたいと思います。

 内閣府の平成29年版高齢社会白書によると、2012年の日本における認知症の高齢者数は462万人。65歳以上の高齢者の約7人に1人の割合ですが、2025年には約5人に1人になると推計されています。

 世界保健機関(WHO)によると、世界中で認知症を患っている人は約5000万人。2030年には8200万人、2050年には1億5200万人に達すると見込んでいます。認知症は、世界中で問題となっているのです。

■きっかけは地震だった?

 そもそも、80歳を過ぎた私の祖母の認知機能が低下し始めたのは、昨夏頃からでした。昨年6月18日、朝方に大阪府北部を襲った最大震度6弱の地震がどうもきっかけになっているようなのです。

 それまで自転車を漕いで買い物に行き、料理や洗濯、掃除など自分の身の回りのことすべてを自らやっていた祖母が、震災後、「一人でいるのは怖い」と言うようになりました。そして、テキパキと動いていた祖母が、だるい、疲れたと言って、寝込むことが多くなったというのです。すると、次第に「通帳がない、お金がない」などという発言が増え、挙句の果てには、「お金を盗まれた、薬を(飲んだのに)飲んでいない、ご飯を(食べたすぐ後から)食べていない」と毎日のように言うようになったのです。そう、認知症です。

 帰省中、一緒に夕食を食べた矢先に、「ご飯はまだなの」と聞く祖母の姿を目の当たりにしました。今まで、認知症の患者さんには接してきましたが、まさか自分の家族が認知症になるとは思ってもみなかった(正しくは、家族が認知症になってほしくない、と願っていた)私は、認知症の祖母に、どう接していいかわからくなってしまったのです。


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