さらに、民放テレビ局の情報番組スタッフはこう語る。

「週刊誌などとは異なり、一次情報を扱うメディアとして芸能事務所と日頃からの付き合いのあるスポーツ紙が、事務所に無断でタレントに関するネガティブな記事を出すケースは極めてマレです。芸能事務所との関係がこじれれば、通常は各紙横並びで報じる大きなニュースの情報が自分のところにだけ入って来なくなり、いわゆる“特オチ”が続き、一次情報メディアとして致命傷にもなりかねない。スクープの記事化にあたっては水面下で双方による交渉が行われるわけですが、芸能事務所からしてみれば“発表もの”と同様、週刊誌にヘンな形でイジられるよりも、信頼関係を築いているスポーツ紙に良い形で記事にしてもらった方がベターだし、貸しも作れるといった判断もあるでしょう」

 この時期にスポーツ紙による芸能スクープ記事が増える背景には、週刊誌の“不在”という状況も色濃く影響しているようだ。

 年明け早々におめでたい話題ならまだしも、自身の恋の破局などネガティブな話題をスポーツ紙に大々的に報じられる芸能人はたまったものではない(?)だろうが、こうした事情もあり、その記事の精度に関してはかなり高いようである。(平田昇二)