■専門家が語るバービーの“魅力”とは?

 あれから数年が経ち、今ではすっかりポジションを確立したかに見えるバービーだが、元相方でもあるイモトアヤコ(32)が活躍する「世界の果てまで行ってQ!」(日本テレビ系)にも頻繁に出演し、深夜番組のレギュラーなども獲得している。

お笑い評論家のラリー遠田氏は、バービーの魅力についてこう語る。

「ブスキャラの女性芸人は、どちらかと言うと卑屈な性格の人が多いのですが、バービーさんはカラッと明るい。アンタッチャブル山崎さんに似ていて見た目のインパクトは抜群ですが、服装の好みはオシャレでゴージャスなところがまた面白い。芸人としての意識が高く、体を張ったロケでも確実に笑いを取る。1人で海外旅行に行って現地の人を逆ナンしてワンナイトラブをするような、性に奔放で積極的なところも面白いですね」

 一方で、芸能人やほかの女芸人との繋がりからもバービーの存在感がうかがえる。

「インスタのフォロワーが20万人近くいるんですが、意外と若い女性にも人気があるようです。インスタを見ると、事務所の枠を超えて集まる女芸人会にもしっかり参加しているほか、モデルの森星(26)などとも交友関係がある。事務所の後輩・ブルゾンちえみ(28)とのからみも面白い。広告業界の人も徐々に注目し始めています」(広告代理店関係者)

 数多くの女芸人が群雄割拠する中、バービーはなぜ順調に露出し続けることができているのか。ある放送作家は、以下のように解説する。

「今、日曜ゴールデンタイムの視聴率は、『世界の果てまでイッテQ!』がダントツで高いです。この番組は女芸人を集めた企画が多く、さらに若手もどんどん起用される中で、バービーは毎回しっかり呼ばれて、そこでもポジションを確立できるようになっています。やっぱり女芸人としては底力があるんです。お笑い事務所の最大手・吉本興業もこれを見込んで、バービーと似たキャラクターのタレントとして、おかずクラブのゆいP(32)などを売り出していますが、現段階では、バービーに軍配が上がっています。女芸人はどうしても、顔の美醜を売りにしたネタで勝負したくないという人が多い。その中で、先手を打って、勘違いをネタにできたバービーは強かった。キャラクター芸人を売り出し続ける所属事務所の戦略がうまくハマった例なんでしょう」

 女芸人だけのお笑い大会が行われ、その存在がテレビ業界を超えて支持を集めつつある。渡辺直美(30)などは世界的にも有名になりつつある状態だ。こうした流れの中で、存在感を放ち続けるバービーのさらなる飛躍に注目したい。(ライター・今市新之助)