■小寺智也(龍谷大平安)


ポジション:投手
身長体重・投打:181㎝・81㎏・右投右打
評価:C
おすすめ球団:中日
中学時代から評判の右腕で下級生の頃はまとまりのあるタイプだったが、最後の夏は良さを残したままスピードアップし、最速147キロをマークするまでになった。テイクバックで体が沈み込み、上半身と下半身が同時に回転するためフォームは課題。それでもリストが強く指先の感覚が良いため、コントロールもまとまりがある。若手の投手が不足している中日は狙いたい投手だ。

■横川凱(大阪桐蔭)
ポジション:投手
身長体重・投打:190㎝・85㎏・左投左打
評価:C
おすすめ球団:日本ハム
下級生の頃から注目を集めた大型サウスポー。今大会の最速は137キロとスピードはかなり物足りないものがあるが、長い手足を柔らかく使えるフォームとボールの角度には高い将来性を感じる。このタイプにしては珍しくコントロールに苦しむことが少なく、変化球の使い方がうまいのも長所だ。まだ将来像は見えてこないが、スケールの大きい選手を育てることにたけており、サウスポーの柱が欲しい日本ハムなどは獲得を検討しても面白いだろう。

■森悠祐(広陵)
ポジション:投手
身長体重・投打:175㎝・75㎏・右投右打
評価:C
おすすめ球団:ロッテ
今年の中国地区を代表する本格派右腕。昨年はスピードはありながらも投球が単調で打ち込まれる場面が目立ったが、肘を下げてスリークォーターにしたことで安定感が増した。独特のボールの角度があり、低めのボールの勢いも申し分ない。右打者の外一辺倒で変化球もスライダー頼みというのが課題。もう少し肘を下げて更にボールの角度に特徴が出てくれば、中継ぎで生きそうなタイプである。若手の中継ぎの層を厚くしたいロッテなどは狙いたい投手だ。

■木村颯太(佐賀商)
ポジション:投手
身長体重・投打:177㎝・79㎏・右投右打
評価:C
おすすめ球団:DeNA
スピードとまとまりを兼ね備えた実戦力の高さが光る右腕。大会前はノーマークで初戦で山田龍聖(高岡商)との投げ合いに敗れたものの、残したインパクトは強かった。スリークォーターから投げ込む最速146キロのストレートも勢いがあるが、変わらないフォームで操るスライダーとフォークのキレ、精度が素晴らしい。このままスケールアップしていけば、将来はプロでも先発ローテーションを狙える素材だろう。高校卒の先発候補が少ないDeNAなどは狙いたい投手だ。

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「あの注目投手」を獲得すべき球団は?