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元憲法改正推進本部長・船田元は、自民党のカナリアではないか

連載「あの人ってば。」

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矢部万紀子dot.#矢部万紀子
船田元氏 (c)朝日新聞社

船田元氏 (c)朝日新聞社

畑恵氏 (c)朝日新聞社

畑恵氏 (c)朝日新聞社

矢部万紀子(やべまきこ)1961年三重県生まれ、横浜育ち。コラムニスト。1983年朝日新聞社に入社、宇都宮支局、学芸部を経て「AERA」、経済部、「週刊朝日」に所属。週刊朝日で担当した松本人志著『遺書』『松本』がミリオンセラーに。「AERA」編集長代理、書籍編集部長をつとめ、2011年退社。同年シニア女性誌「いきいき(現「ハルメク」)」編集長に。2017年に(株)ハルメクを退社、フリーに。著書に『朝ドラには働く女子の本音が詰まってる』

矢部万紀子(やべまきこ)1961年三重県生まれ、横浜育ち。コラムニスト。1983年朝日新聞社に入社、宇都宮支局、学芸部を経て「AERA」、経済部、「週刊朝日」に所属。週刊朝日で担当した松本人志著『遺書』『松本』がミリオンセラーに。「AERA」編集長代理、書籍編集部長をつとめ、2011年退社。同年シニア女性誌「いきいき(現「ハルメク」)」編集長に。2017年に(株)ハルメクを退社、フリーに。著書に『朝ドラには働く女子の本音が詰まってる』

 船田さんが「安保法案、要注意ですよ」と知らせてくれたのだ。カナリアとしての役目を十二分に果たして、法案成立後に船田さんは憲法改正推進本部長を交代させられた。お気の毒だったが、自民党&公明党の強権発動ぶりはしっかり記憶に残ったわけで、ありがとう、船田さん。

 さらにカナリア船田は、先月も鳴いていた。7月18日、参院議員の定数を6増やすなどの改正公職選挙法がこれまた自民&公明の賛成多数で可決されたが、衆院での採決直前、船田さんは退席したのだ。

「自民党からも造反」と報じられ、「へー、そうなんだ。なんか問題ありそう」と思った人は多かったはずだ。カナリア船田、確かな存在感。

 安倍一強体制の自民党だ。反対するそぶりをチラッと見せていた小泉進次郎さんも、結局は賛成した。「新たに国会改革をやらなければいけないとの決意を新たにする意味での賛成だ」と記者に語ったそうだ。意味不明。

 船田さんは自身のフェイスブックで、拙速な手続きなどを批判し、「賛成することは難しく、やむなく棄権する」と書いたそうだ。わかるぞ、船田っち(と、勝手にネーミング)、いいぞいいぞ。

 そもそも船田さんは、栃木の船田王国の御曹司だ。

 1885年に作新学院の前身をつくったのが船田家で、船田さんは現在、同学院の学院長。祖父・中は衆院議長をつとめ、父・譲は参院議員から栃木県知事に。県立宇都宮高校から慶應大学経済学部に進み、修士課程を修了。1979年に祖父の地盤をついで衆院選に立候補、初当選。当時、25歳。現在当選12回。7月に発表された船田さんの2017年度の所得は、4498万円。国会議員の中で、上から17番目。

 と、これだけだと、教育と政治を生業とする裕福な家に生まれたエリートね、で終わるのだが、船田さんを読み解く鍵はもう一つある。

 船田さん、バツイチだ。妻の畑恵さん(現作新学院理事長)とは当時所属していた新進党で議員同士として出会った。船田さんには妻子がいたから、「政界失楽園」などと呼ばれた。離婚し、2ヶ月後に畑さんと結婚したのが1999年。2000年の選挙では主婦を中心に支持者が離反、落選した。

 落選している最中に、船田さんがアエラで受けたインタビューがある。記事のテーマは「ピュアに生きる」だった。インタビューで船田さんはこう言っていた。



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