山里亮太「嫌なやつの悪口を3人くらい書くと…」 天才になれなかった男の努力

澤田憲dot.#朝日新聞出版の本#読書
自分を奮い立たせるために書き殴ったノート(撮影/掛祥葉子)
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自分を奮い立たせるために書き殴ったノ...

『天才になりたい』。そんな素直すぎるタイトルの本を山里亮太さんが出したのが、2006年のこと。それから12年経った今年、山里さんは新たに一冊の本を世に送り出した。タイトルは『天才はあきらめた』。一体何があったんですか、山里さん……!

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「12年前に本を書いたときは、まだ『自分は天才になれるかも』って期待がどこかにあったんですよ。でもそんなことなかったですね。やっぱり努力した分はちゃんと手に入るし、さぼった分はきっちり失う。凡人だからこそ、継続の大切さが身に染みてわかった12年でした」

「天才はあきらめた」というと、心折れたようなネガティブな印象を一見受けるが、そうではない。「あきらめたことで得られた効果はたくさんあった」と、山里さんはあくまで前向きだ。

「『自分が面白いと思うことをやっても周りにはウケない』という事実に気づいてから、逆に『自分が何をしているとき、皆から評価されているんだろう』ということを考えるようになりました。自分を客観視するクセがついたんです。そこも『ナチュラルに面白いことを言える人間に僕はなれない』というあきらめから出発してます」

 だから人よりも、2倍も3倍もノートにネタを書いて覚えていく。

「センスのある人から見れば『ダサいことやってんな』と思われるかもしれないけど、それが僕が生き残るために必要な術だから」

 生きていれば誰だって、努力や継続が必要になる場面がやってくる。際立った才能のない人間であればなおさらだろう。山里さんは「自分が天才じゃない」と自覚したことで、面倒だと感じたり、嫌だと感じたりすることから逃げずに、少しずつ向き合えるようになっていったという。

「僕は元々めちゃくちゃサボりたい人間なんです。そして僕の中にいるサボる理由を考え出すやつが、すさまじく優秀なんですよ。例えばネタを考えてるときも『ここは昔のネタをこうして使い回せばバレないからさっさと終わらせて寝ようぜ?』とか、色んな角度から悪魔の囁きをしてくる(笑)」


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