早稲田に閉塞感を感じていたらしい。自由闊達ではなかったのか。

 さらに田中教授、調子に乗って、早稲田の悪しき慣習までバクロしてしまった。

「早稲田の総長選挙で、負けた方の候補者を支援した職員が左遷されたり、降格されることがあってはなりません! 私は勝って、この悪しき慣習を断ち切ります。総長として、公明正大な人事を行う新しい慣習を確立します!」(6月12日=現在は未掲載)

「もし当選したら、私が総長としてまずやるべき事は、総長選挙が終わればノーサイドという事を確認し、人事は適材適所でオールワセダの人材を活用する計画を、教職協働で立てることです」(6月25日)

 選挙戦終盤になって、田中教授は多数派工作に精を出した。

「潮目が変わった!この週末から今日(月曜)まで、数名の理工系・自然科学系のキーパーソンと協議しました。また、何人もの校友と電話で話し、数名のキーパーソンの分析をうかがいました。冷静に分析してみると、理工も学内も、校友の方たちも、流れは明らかにこちらに来ています。勝ちが見えてきた!」( 6月25日)
 
 これに「田中派」の学生が呼応した。教え子たちのツイッター「次期総長・田中愛治Supporters」がこう発信する。

「ラブ治半端ないって。あいつ半端ないってー。いきなりTwitter始めたかと思ったら、「#総長選挙 出ます」とか言い出すもん。しかも #みたらしスパークル とか、わけのわからんフレーズバズらせるし。今日は所キャンまで行くとか言ってるし。そんなん出来ひんやん普通!」(6月25日)

 田中教授の好物はみたらし団子。みたらしスパークルはここからきたらしい。ラブ治とは、もちろん、「愛治」に由来する。田中教授は満更でもなかった。気をよくしてこうリツイートした。

「あざーす!サッカー日本代表の『大迫、半端ないって!』にちなんだ、過分なお褒めの言葉、ありがとうございまーす!知力と体力はすごくあるので、頑張りまーす!」(6月26日)。

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