セネガル戦で奮闘する大迫 (c)朝日新聞社
セネガル戦で奮闘する大迫 (c)朝日新聞社

 日本にとってグループリーグ突破のかかる重要な一戦。相手は2連敗ですでに敗退の決まっているポーランドだが、ナバウカ監督は「誇りをかけて全力で戦う」と語っており、逆に難しい試合になる可能性もある。

 西野監督にとって特に難しいのは10日間で3試合目、しかも前の試合から中3日という状況での選手のコンディションだ。過密日程の3試合目は選手のパフォーマンスが落ちやすい傾向にある。コロンビア戦とセネガル戦を共に同じスタメンで戦ってきただけに、選手の疲労を見極めたメンバーチェンジも考えていく必要がある。特に気になるのは大迫勇也のポジションだ。

 コロンビア戦でMOM(Man Of the Match)の活躍から日本でも大注目を浴びている大迫。セネガル戦では195cmのクリバリ、196cmのサネを背負いながら持ち前のキープ力を発揮して日本の攻撃を牽引した。前からの守備に加え、ポストプレー時のコンタクトプレーが多く、肉体的なダメージの蓄積はかなりのものだろう。

 「デリケートな3戦目。ベンチワークも重要になってくる」と語る西野監督が前線のチョイスをどうしてくるのか。ポーランド戦は必ずしも大迫のようなポストプレーが求められない。セネガルに比べると中盤のプレッシャーがそこまで強いわけではなく、ボールを運ぶということに関してはある程度FWポストプレーに頼らなくてもできるためだ。

 代わりに相手DFの裏に抜ける動きができる選手の存在が重要になりうる。また後ろの組み立てから効果的にサイドに展開させないようにボールを追える選手が必要だ。30度を超える気温が予想される試合で、そうした動きができるのはやはりフレッシュな選手たちだ。

 その候補の1人は岡崎慎司だ。大会前は個別メニューが続きコンディションが不安視されたが、ここまで2試合とも途中出場しており、西野監督からの信頼は厚い。そして、もう一人のオプションが武藤嘉紀だ。

「チャンスがあったらチームのために貢献したいと思いますし、そのチャンスを待ってるだけじゃなくてしっかり準備しなきゃいけない」

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岡崎と武藤を併用するチョイスも…