「子役を卒業してから、長らく安達はその童顔と背の低さから活躍の場が限られていました。ところがドラマ『主に泣いています』(2012年・フジテレビ系)で夫から不倫される妻を演じたのですが、主役の菜々緒(29)に負けない存在感を示したのです。この作品で業界関係者は『こういう役もできるんだ!』と驚いた。子役イメージから抜け出せない苦悩や、井戸田との結婚・出産・離婚、そしてお騒がせな母親のいろんなスキャンダル……いろんな経験をして、自身も大人の女性になったということでしょう」

 かつての人気子役もいまやアラフォーに差し掛かってきた。しかし、その美貌は今も健在。有名カメラマンの夫の功績もあって、むしろさらに磨きがかかっているというところだろう。

 ところで、子役が成人してから芸能界で人気を維持するのはなかなか難しい。特に子役のうちにブレークしてしまうと、それ以上伸びしろがなかったり、だんだん子供らしい可愛さがなくなってきて人気がなくなったり……というパターンがほとんど。逆に、子役時代にあまり注目を浴びないと、大人になって人気がでたときに、実は芸歴○年というのが話題になったりもする。

「人気子役は『あの人は今』の格好のネタですし、『しくじり先生 俺みたいになるな!!』(テレビ朝日)のような使われ方がほとんど。あと、最近では人気の子役は中学生くらいにさしかかるとすぐネットニュースで『消えた!』と騒がれます。いずれにせよ、子供のうちから人気になると、世間からバッシングの的になりやすくて、嫌になって自分からやめてしまう子も多いですよね」(前出の放送作家)

 そんな中で最近、成人を迎えて子役人気から脱皮し、その美貌に注目が集まっているのがまいんちゃんこと、福原遥(19)だ。NHK「クッキンアイドル アイ!マイ!まいん!」で人気を集めた福原も、今年の8月で20歳となる。つい先日まで、連続ドラマ『声ガール!』(ABC系)に出演し主演を努めていたが……。

「子役時代には、そのかわいらしさから絶大な人気を誇っていました。中学生になる頃からネットでは『劣化した』という心無い意見も一部であがっていましたが、高校生となった2016年頃から徐々にドラマ出演が増えていき、『やっぱりかわいい!』という声が増えてきた印象です。同年にフジテレビの配信ドラマ『グッドモーニング・コール』で一部のファンから注目を集め、今回の『声ガール!』でも深夜ドラマながら、ファンからの評判もよく、これからが期待されています。昨年には子供に大人気のテレビアニメ『キラキラ☆プリキュアアラモード』(テレビ朝日系)で、声優としても活動していました。これからもマルチな活躍が期待されています」(前出の記者)

 子役から芸歴をスタートして成人しても人気を得ていられるタレントはそう多くはない。しかし井上真央(31)や神木隆之介(25)などのように、一度人気を獲得できれば、幅広い層からの支持を集めることができる。そうした人気を武器に、末永くその活動を見守りたいものだ。(ライター・今市新之助)