「所属タレントの給料に関しては、歩合によるところが大きいので、仕事の量いかんでしょう。キー局の番組にレギュラー出演しているガダルカナル・タカさんや『浅草キッド』などはそれなりに稼ぎはあると思います。ギャラの取り分は基本的にタレント本人が7、事務所が3の割合だったと思います。タレントの取り分は『吉本興業』など他の事務所と比べて悪いという印象はありませんが、大きく違うのが事務所の営業力。結局、タレントは事務所に仕事を取ってきてもらって、はじめて稼働できるわけです。『オフィス北野』が“金看板”のたけしさん以外の所属タレントの営業や売り込みにも力を入れていたかというと疑問ですね」(同スタッフ)

 となると、気になるのは「軍団」以下、所属タレントの今後の動向だが、

「『オフィス北野』はすでに従業員スタッフの数も減っているし、今まで以上にタレントの営業や売り込み、マネージメントの管理ができるのかは微妙です。とはいえ、『T.Nゴン』の方もけっしてスタッフの数に恵まれているわけではなく、『オフィス北野』のタレント全員を受け入れることは難しいでしょう。そもそも、『軍団』のメンバーをはじめ、弟子たちにも『たけしさんの負担になりたくない』という思いもあるでしょうし。中には、今後個人事務所を立ち上げたり、別の事務所に移籍するメンバーも出て来るのではないでしょうか」(同スタッフ)

 四分五裂は必至で再出発も簡単ではなさそうだ。(平田昇二)