日本会議国会議員懇談会に所属する保守系議員で、選挙ではアベノミクスを宣伝。安倍晋三首相の思想にぴったりと寄り添う「安倍チルドレン」の一人だ。
19日に国会で開かれた野党によるヒアリング調査では、A議員がいつ、どのような内容で文科省に問い合わせたかについて質問が相次いだ。最初に問い合わせがあったのは2月17日であることは認めたものの、その日は土曜日。一般人が文科省の職員に問い合わせることはできない。
野党議員からは「政治家しかいないでしょう」と追及を受けたが、文科省は「回答は控えさせていただきます」と答えるのみだった。
前川氏は19日に書面でコメントをこう発表した。
「文部科学省がこのようなことを自ら行うとは考えられないため、外部から何らかの強い政治的な働きかけがあったのだと思います。(中略)本来、教育に対する政治の不当な介入を阻む役割を負う文部科学省が、逆にそうした政治の加入に屈してしまったことは残念に思います」
文科省への“圧力”について、AERA dot.編集部はA議員事務所に繰り返し連絡を入れたが、つながらなかった。「美しい国」を作ることを目指す政治家であるなら、正々堂々と自らの主張を述べればいいではないか。(AERA dot. 西岡千史)