2017年 社長の住む街ランキング(東京、町村ベース)1~10位
2017年 社長の住む街ランキング(東京、町村ベース)1~10位

 東京商工リサーチによる2017年の全国「社長の住む街」調査で、全国296万社の中で社長が多く住む街のトップは、前回と同じく東京都「港区赤坂」の2,488人。戦後、銀座と並ぶ高級繁華街として栄え、外資系企業や大使館の社員・駐在員など外国人の多い街として華やかなイメージを持つ。2位は、東京都「新宿区西新宿」の2,132人。前回の3位から順位を上げた。日本屈指のターミナル新宿駅の西側一帯の地域で、あらゆるアクセスの中心として高い利便性を誇る。3位は、東京都「港区六本木」の2052人。前回5位から2ランクアップした。トップの赤坂と隣接し外資系企業や大使館が多く所在する傍ら、東京有数の繁華街でもある。

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■話題の亀戸、豊洲、南千住がランク急上昇

 10位以内では、「江東区亀戸」が1700人で前回と同じ9位の座を守った。江東区は江戸時代からの住宅地域として発展してきたが、現在は東京中心部への交通アクセスが便利な場所として大型マンションが相次いで建設されている。また、学問の神様・亀戸天神で知られる亀戸は、住宅や町工場、商店が混在した地区で、「職住近接」の中小企業社長が多い。

 11位以下では、“高級住宅街”の代名詞、東京都「大田区田園調布」の前回18位から25位へのダウンと対照的に、つくばエクスプレスの開業で利便性が増した「荒川区南千住」(前回21位→18位)、都心に近いウォーターフロント「中央区勝どき」(同26位→22位)、築地市場の移転で注目の「江東区豊洲」(同43位→27位)の順位上昇がみられた。共通して都心へのアクセスが良く、大型マンションの建設が相次ぎ、人気急上昇のエリアだ。

■東京・大阪の大都市圏周辺地域が上位に

 東京都以外では、51位(前回47位)に神奈川県「三浦郡葉山町」の1090人。葉山御用邸で知られる風光明媚な保養地として知られ、著名人の自宅や別荘などが多く、海水浴場や葉山マリーナなどのマリンスポーツ施設がある。

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