以下、27位に千葉県松戸市(前回28位)、28位に香川県高松市(同25位)、30位に石川県金沢市(同26位)、33位に兵庫県姫路市(同29位)、36位に栃木県宇都宮市(同32位)、37位に大分県大分市(同35位)と続くが、2ランク以上のダウンとなったところが多い。大都市圏内の街が順位を上昇または維持するのと対照的に、人口流出や産業停滞に悩む地方都市の現状を反映している格好だ。

■市区郡別“社長比率”も大都市圏が高く、地方では低い傾向が

 社長数を人口で割った“社長比率”を市区郡別でみると、トップは東京都港区で10人に1人(10.0%)が社長との結果が出た。2位には社長数では89位と東京都23区で最少だった千代田区が8.7%でランクイン、3位は東京都渋谷区(8.6%)だった。社長数では10位までを全て東京都23区が占めたが、社長比率では大阪市中央区(5位、6.2%)、大阪市西区(9位、4.8%)、大阪市天王寺区(10位、4.6%)の3区が食い込んでいる。

 また、社長数で10位までに入る東京23区の社長比率は最も低い足立区でも2.5%だったが、東京都以外の社長数上位10市区郡では、社長比率が2.5%を上回った市はゼロだった。社長比率においても大都市圏で高く、地方では低くなる傾向が表れた。

■都道府県庁所在地の“社長比率” 大都市圏の中核市が上位に

 47都道府県庁所在地の社長比率順位では、東京23区が唯一3%台の3.8%でトップだった。次いで、大阪市2.7%、福岡市2.38%、名古屋市2.33%、京都市2.29%と続き、上位は各都市圏の中核市が占めた。

 大都市圏以外では福井市が6位(2.24%)、甲府市が7位(2.23%)、徳島市が10位(2.17%)に入った。東京商工リサーチが今年行った「全国社長の輩出率、地元率」調査において、徳島県が輩出率1位、山梨県が6位、福井県が11位の結果が出ており、社長比率との相関がみられた。

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