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侍ジャパン前監督が明かす 世界で闘うために必要なリーダーシップ

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2017年3月、WBC二次リーグのキューバ戦に勝利し、選手を迎える小久保監督 (c)朝日新聞社

2017年3月、WBC二次リーグのキューバ戦に勝利し、選手を迎える小久保監督 (c)朝日新聞社

 日本野球の威信かけて、新生・侍ジャパンがいよいよ始動する――。

 11月16~19日にかけて東京ドームで行われる「ENEOSアジアプロ野球チャンピオンシップ2017」は、韓国代表、チャイニーズ・タイペイ代表とともに「アジアチャンピオン」の称号をかけて戦う一戦であり、同時に新たに監督となった稲葉篤紀の初陣となる記念すべき大会でもある。普段は別々のチームに所属する選手たちが日の丸の下に一堂に会し、世界の強豪との息詰まる真剣勝負を繰り広げる。日本中の期待を背負って「稲葉ジャパン」はどんな戦いを見せるのだろうか?

 思えば、今年3月のWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)で熱い戦いを見せてくれたのが小久保裕紀監督率いる「小久保ジャパン」だった。監督はおろか、コーチ経験もないまま、「侍ジャパン監督」という重責を担うこととなった。指導者として実績を誇った野球人は他にもたくさんいた。それでも、若さ、リーダーシップ、爽やかさを評価されて、侍ジャパンの監督に就任した。このとき、小久保は自問自答する。

(……果たして、自分の武器は何だろうか?)

 考えに考えた末に小久保はひとつの結論に達する。

(自分の武器は精神論をきちんと選手たちに伝えることなのだ)

 現役時代の小久保自身が大切にしていたのが「精神論」だった。「正しい心の持ち方があればこそ、臨むべき結果も得られるのだ」と信じてプレーしていた。そんな小久保だからこそ、指導者になっても、その姿勢は崩したくなかった。侍ジャパンの監督に就任したからこそ、日本を代表する後輩たちにも、自分の信念をきちんと伝えたかった。

 代表監督時代を通じて、小久保が選手たちに伝えたことはシンプルなことばかりだった。

 ・「日本代表」の誇りを忘れるな。
 ・グラウンドでツバは吐くな。
 ・グラウンド内で白い歯をこぼすな。
 ・帽子はきちんとかぶれ。
 ・相手チームに敬意を持て。

 伝え続けたのは、実にシンプルな言葉ばかりだった。


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