保活はとても孤独な活動でもあります。できれば、パートナーに保活の大変さをわかってもらい、一緒に動いてもらえればいいですね。おすすめは、一緒に保育園の見学をすること。複数の目で検討すると、良い園が選べます。そして見学した結果をパートナーにエクセルで管理してもらうと良いでしょう。何十か所も見学すると、どこの園がどうだったか、忘れてしまう方もいらっしゃいます。

 保活の鉄則は「早め、早めに動き、やれることはすべてやる」、「認可保育園に入れないことも想定し、認可外保育園など事前に入れるところを確保しておくこと」、そして「最後まであきらめずに動くこと」です。

 もしも不承諾通知が届いた場合、すぐに行政の窓口に行ってみましょう。どうしても復帰しないといけないことを伝え、どこか入れるところがないか、相談してみましょう。その際には名前をフルネームで名乗り、一度ではなく何度か相談にいくことで、担当の方に覚えてもらうとよいでしょう。何度もコミュニケーションを取ることで、親身になってアドバイスをいただけると思います。不承諾通知が届いてから、認可外保育園を探しても、激戦区ではすでに定員となっていることがほとんどです。通知を受け取る前に、予約金を払ってでも、予約を済ませておくことがポイントです。

 こうした保活のサポートが必要なくなる世の中になるよう、国は待機児童の解消に思い切った予算を投入してほしいと、切に思います。

(文/上田理恵子)

上田理恵子(うえだ・りえこ)/マザーネット社長。民間企業で働きながら、仕事と子育ての両立に悩んだ経験から、会社を創業。病児保育、ベビーシッター、家事代行などワーキングマザーを総合的に支援する事業を全国で展開する。企業向けの「保活コンシェルジュ」のほか、個人向け「育休復帰準備セミナー」なども好評