古賀茂明「『米朝有事で最大30万人が死亡』を追及した東京新聞の望月記者を黙殺した菅官房長官」

連載「政官財の罪と罰」

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東京新聞の望月衣塑子記者(撮影・横田一)
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東京新聞の望月衣塑子記者(撮影・横田一)

 トランプ大統領訪日のお祭り騒ぎが終わった。しかし、一番肝心なことについて、私たち国民は何も情報を与えられなかった。

【写真】東京新聞の望月衣塑子記者

「一番肝心なこと」とは、「北朝鮮が言うことを聞かなかったら、米国先制攻撃するのかしないのか」ということだ。さらに、先制攻撃をした場合、「日本にどんな被害があり得るのか」についても何も知らされなかった。

 会見ではこれらについてほとんど質問もなく、結局、今に至ってもスルーされたままだ。

 北朝鮮との戦争になるケースは大きく分けて3つある。

 1つは、どちらが先かわからないが、偶発的な衝突が生じてそれが本格紛争につながるケース。

 2つ目が、北朝鮮が日米韓いずれかを攻撃して戦争が始まるケース。

 3つ目が、日米韓いずれかが北朝鮮に先制攻撃するケースだ。

 最初の2つは、こちらの明確な意図に関わらず戦争が始まるので、その時期を予測することはできないが、最後のケースは、こちらが決断することだから、予測可能だ。

 その明確な予兆としては、韓国にいる日本人や米国人に日米政府が国外退去勧告を行うことが挙げられる。まだそこまでは行っていないので、現時点でいきなり、日米韓が先制攻撃することはないということだろう。

 一方、報道では、韓国からの日本人の退避計画のシミュレーションが行われていると言われているので、そうであれば、意外と先制攻撃は近いのかもしれない。在韓米軍の家族にクリスマス休暇で米国に帰国するよう促す動きがあるというような情報が流れているのも気になるところだ。

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