私が単語を大量に覚えて、聞き取りにも慣れてきたのは、やはり受験勉強をしていたとき。「大学に入るのに英語が必要」と目的がはっきりしていたので、覚えなくてはという気持ちも自発的に湧いてきました。

 世の中がグローバル化していく中で、親として子どもが世界で活躍できるように「英語」という武器を与えてあげたいという気持ちもわかります。熱心な幼稚園が、「うちの園では英語がしっかり身に着くようレッスンの時間があります」と宣伝しているのもよく見ます。しかし英語の勉強は時期と期間により、メリットのようで、デメリットにもなり得るものです。

 私としては、英語は身に着ける目的がはっきりしたときに覚えるのがいいのではないかな、と思います。

(文/杉山奈津子)

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杉山奈津子

杉山奈津子

杉山奈津子(すぎやま・なつこ) 1982年、静岡県生まれ。東京大学薬学部卒業後、うつによりしばらく実家で休養。厚生労働省管轄医療財団勤務を経て、現在、講演・執筆など医療の啓発活動に努める。1児の母。著書に『偏差値29から東大に合格した私の超独学勉強法』『偏差値29でも東大に合格できた! 「捨てる」記憶術』『「うつ」と上手につきあう本 少しずつ、ゆっくりと元気になるヒント』など。ツイッターのアカウントは@suginat

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