声優の水樹奈々さん (c)朝日新聞社
声優の水樹奈々さん (c)朝日新聞社

 娯楽の多様化やインターネットの普及などによりCD売上や版権ビジネスといった既存のビジネスモデルが低迷し、元気のない昨今の芸能界において、盛り上がりを見せているのが声優関連ビジネスだ。

 人気声優の中には、自身の楽曲をリリースしたり、ライブを行ったりと「声優アーティスト」として本格的に音楽活動を展開する者もおり、アイドルさながらにグラビアで活躍したり、写真集を発売したりする"イケメン声優"や"美人声優"もいる。

 声優が音楽活動やタレント活動などを行うのは、何も目新しいことではない。
90年代には、人気声優の林原めぐみが歌手活動でも成功を収めており、その後も本業の枠を超えてマルチな活躍を見せる声優は多数存在していた。

 だがその一方で、芸能界において声優ビジネスがこれほどまでの盛り上がりを見せたことはマレという。

 アニメ誌の編集者は明かす。

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三杉武

三杉武

早稲田大学を卒業後、スポーツ紙の記者を経てフリーに転身し、記者時代に培った独自のネットワークを活かして芸能評論家として活動している。週刊誌やスポーツ紙、ニュースサイト等で芸能ニュースや芸能事象の解説を行っているほか、スクープも手掛ける。「AKB48選抜総選挙」では“論客(=公式評論家)”の一人とて約7年間にわたり総選挙の予想および解説を担当。日本の芸能文化全般を研究する「JAPAN芸能カルチャー研究所」の代表も務める。

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