こうした背景には渡部が所属する「プロダクション人力舎」の社風も影響しているようだ。

「『人力舎』には『アンジャッシュ』の他にも、『オアシズ』や『おぎやはぎ』、『アンタッチャブル』、『東京03』などの人気芸人が多数所属していますが、アットホームな社風で、先輩、後輩の上下関係などもそれほど厳しくなく、芸人の自主性を重んじる事務所として知られていますからね。今回の渡部さんの異例の“ハネムーン休暇”も、吉本(興業)なんかだったら考えられないですよ」とは別の芸能プロダクションのマネジャー。

 ちなみに、「プロダクション人力舎」はタレントのギャラの取り分が高いことでも知られているという。

「よく吉本芸人がテレビ番組なんかで会社のケチさをネタにする一方で、『人力舎の芸人がうらやましい』とボヤいていますが、あれは本音だと思いますよ。実際、中堅クラスの芸人では同じくらいの人気や格だと、だいぶ収入に差が出てくるようです。もちろん、吉本さんの営業力やブッキング力は業界屈指ですし、所属タレントはギャラ以外の面でその恩恵に授かっているわけですが」(同芸能プロマネジャー)

 表向きは祝福ムード一色だが、妻にも会社にも恵まれている渡部に内心では嫉妬している芸人も多いかも!? (芸能評論家・三杉武)

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三杉武

三杉武

早稲田大学を卒業後、スポーツ紙の記者を経てフリーに転身し、記者時代に培った独自のネットワークを活かして芸能評論家として活動している。週刊誌やスポーツ紙、ニュースサイト等で芸能ニュースや芸能事象の解説を行っているほか、スクープも手掛ける。「AKB48選抜総選挙」では“論客(=公式評論家)”の一人とて約7年間にわたり総選挙の予想および解説を担当。日本の芸能文化全般を研究する「JAPAN芸能カルチャー研究所」の代表も務める。

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