「まずは短文穴埋めのPart 5をきっちりこなしましょう。時間を決めて30問を解いた後、解説を確認してください。わからない単語をつぶし、文法も理解して、なぜ正解がそれなのかを自分で説明できるようになれば、正解率は上がります」

 メールやチャット、広告などの長文を読み解くPart 7を苦手とする人は多い。だが、毎日1セットずつ解くことで、読む力は間違いなく鍛えられるという。

「Part 7を1問1分から1分30秒を基準にして1日1セットずつ解く。そうすると約2週間で1回分のテストを解いたことになります。徐々に読むスピードを上げ、単語力や文法力も養えば、長文穴埋めのPart 6にもうまく対応できるはずです」

 本番では時間が足りない、間に合わない、という悩みも多い。本番を想定して「公式問題集」を解くうえでは、「自分が打てる球」を把握しておくことが大切だ。

「Part 5と6であれば、選択肢にhigh、highly、higher、highestと語尾だけが違う単語が並ぶ『品詞問題』、Part 7なら『3行目の“original”の意味に近いのは〜』という『言い換え問題』はきっちり答えていきましょう。ぱっと見て、設問や選択肢が短いものから解いていくことでも、時間短縮とスコアアップが期待できます」
(文・菅野浩二)