早実・清宮 (c)朝日新聞社
早実・清宮 (c)朝日新聞社

 いよいよ、きょう26日に開かれるプロ野球ドラフト会議。ニュースサイト「AERAdot.」では、年間300試合以上を現地で取材する、野球ライターの西尾典文氏に球団別のおすすめ選手を選んでもらう特集をこれまでに配信してきた。どんな選手だったか、改めて振り返ってみよう。今回はセ・リーグ編だ。

■広島

 野手陣の充実ぶりは12球団でも指折り。早々に地元のスターである中村奨成(広陵)の1位指名を公言したが、捕手も若手に有望株が多く緊急度は高くない。内野、外野とも将来に備えて鍛えがいのある高校生の獲得がおすすめだ。一方の投手陣はまだ盤石とは言い難いだけにできれば上位でスケールの大きい投手を獲得したい。

・広島おすすめ選手
(1)石川翔:青藍泰斗 投手 179cm 82㎏ 右投左打
(2)馬場皐輔:仙台大 投手 180㎝ 90㎏ 右投右打
(3)本田仁海:星槎国際 投手 181㎝ 75㎏ 右投左打
(4)比嘉賢伸:盛岡大付 遊撃手 180㎝ 81㎏ 右投左打
(5)永井敦士:二松学舎大付 外野手 178㎝ 91㎏ 右投右打

阪神
 積極的な若手の抜擢で中谷将大、大山悠輔など中軸候補が育ってきた。その流れを加速させるためにも要である捕手に大物感のある選手が欲しいところだ。全体的に手薄で大和の流出の可能性もある二遊間も手当てしておきたい。投手陣も藤浪晋太郎の停滞があり、外国人への依存度も高いため最低でも一人は即戦力に近い選手を獲得したい。

・阪神おすすめ選手
(1)村上宗隆:九州学院 捕手 187cm 95㎏ 右投左打
(2)鍬原拓也:中央大 投手 175㎝ 70㎏ 右投右打
(3)宮本丈:奈良学園大 遊撃手 181cm 79㎏ 右投左打
(4)山本拓実:市立西宮 投手 167cm 70㎏ 右投右打
(5)桜井周斗:日大三 投手兼外野手 178cm 80㎏ 左投左打

■DeNA
 上位打線に力のある打撃陣の充実ぶりが目立つが、メジャー志向の強い筒香嘉智の後釜は必要である。今年は将来性のある高校生スラッガーが多いだけに積極的に狙いたい。野手では絶対数の少ない捕手も補強ポイントだ。投手陣も上位指名で獲得した選手がしっかり戦力になっているが、高校卒のスケールの大きい投手は不足している。

・DeNAおすすめ選手
(1)安田尚憲:履正社 三塁手 188cm 95㎏ 右投左打
(2)村上宗隆:九州学院 捕手 187cm 95㎏ 右投左打
(3)田中英斗:柳ヶ浦 投手 184㎝ 70㎏ 右投左打
(4)近藤弘樹:岡山商科大 投手 190cm 85kg 右投右打
(5)丸子達也:JR東日本 一塁手 187cm 103kg 左投左打

著者プロフィールを見る
西尾典文

西尾典文

西尾典文/1979年生まれ。愛知県出身。筑波大学大学院で野球の動作解析について研究し、在学中から専門誌に寄稿を開始。修了後も主に高校野球、大学野球、社会人野球を中心に年間400試合以上を現場で取材し、AERA dot.、デイリー新潮、FRIDAYデジタル、スポーツナビ、BASEBALL KING、THE DIGEST、REAL SPORTSなどに記事を寄稿中。2017年からはスカイAのドラフト中継でも解説を務めている。ドラフト情報を発信する「プロアマ野球研究所(PABBlab)」でも毎日記事を配信中。

西尾典文の記事一覧はこちら
次のページ