〝純ジャパ〟ニューヨーク・タイムズ記者の上乃久子さん
〝純ジャパ〟ニューヨーク・タイムズ記者の上乃久子さん

 帰国子女ではなく、留学経験もない“純ジャパニーズ”でありながら、ニューヨーク・タイムズの取材記者として大活躍している上乃久子さん。現在発売中の「AERA English 2017 Autumn & Winter」(朝日新聞出版)では、彼女がネイティブ並みの英語力を身につけるために実践した勉強法について話を聞いた。

 上乃さんには海外生活の経験も留学の経験もない。幼いころに英語に触れる機会も一切なく、日本国内での勉強だけでニューヨーク・タイムズ東京支局取材記者となった「努力の人」だ。

そんな上乃さんに、ビジネス英語を確実に上達させるための秘訣を聞いた。

「英語を使って何を成し遂げたいのかを明確にし、インプットとアウトプットの両面からバランスよく毎日コツコツと学習すること。これに勝る学習法はありません。多忙でも1日30分は英語学習に取り組んでほしい。私の経験上、週に1回だけ3時間勉強するよりも毎日30分学習するほうが効果的と断言できます」

 上乃さん自身、通勤時はさまざまなシーンを想定して英語を小さく声に出しながら駅まで歩き、夜はNHKニュースを副音声(英語)に切り替えてシャドーイングするなど、スキマ時間を利用しているという。

「英語はアスリートの筋肉のようなもの。鍛えなければ衰えます。毎日のトレーニングが欠かせません」

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