ジョン・レノンの77回目の誕生日を前に「イマジン」してみた (2/3) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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ジョン・レノンの77回目の誕生日を前に「イマジン」してみた

連載「六九亭日乗」

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ニューヨーク、セントラルパーク「ストロベリー・フィールズ」の「イマジン・モザイク」=2003年2月(撮影/大友博)

ニューヨーク、セントラルパーク「ストロベリー・フィールズ」の「イマジン・モザイク」=2003年2月(撮影/大友博)

大友博(おおともひろし)1953年東京都生まれ。早大卒。音楽ライター。会社員、雑誌編集者をへて84年からフリー。米英のロック、ブルース音楽を中心に執筆。並行して洋楽関連番組の構成も担当。ニール・ヤングには『グリーンデイル』映画版完成後、LAでインタビューしている。著書に、『エリック・クラプトン』(光文社新書)、『この50枚から始めるロック入門』(西田浩ほかとの共編著、中公新書ラクレ)など

大友博(おおともひろし)1953年東京都生まれ。早大卒。音楽ライター。会社員、雑誌編集者をへて84年からフリー。米英のロック、ブルース音楽を中心に執筆。並行して洋楽関連番組の構成も担当。ニール・ヤングには『グリーンデイル』映画版完成後、LAでインタビューしている。著書に、『エリック・クラプトン』(光文社新書)、『この50枚から始めるロック入門』(西田浩ほかとの共編著、中公新書ラクレ)など

 その14年半前のニューヨーク滞在中、寒空のなか、白地に黒い文字で「WAR IS OVER! IF YOU WANT IT」とだけ書かれた巨大なビルボードを何度か目にした。ジョン&ヨーコからのシンプルで、力強いメッセージだ。セントラル・パークのストロベリー・フィールズに足を運ぶと、ひどく寒い日だったが、祈りを込めてのものなのだろうか、キャンドルと花が置かれていた。忘れられない光景だ。

 気がつくと、いつの間にか、ミサイル防衛網や先制攻撃などといった言葉が普通に語られるになっていた。無力感を覚えてしまう。ジョンが「イマジン」で歌ったような世界が実現することはないのだろうか。たしかに、かつて忌野清志郎が美しく語呂をあわせて歌ったように「夢かもしれない」。夢にすぎないのかもしれない。それでもやはり、いつかはそんな日がやって来ることを願いつつ、音楽を紹介する仕事を通じて小さなことでもいいから、なにかを発信しつづけていきたい。ジョン・レノン77回目の誕生日を前にして、あらためてそんなことを思った。

 さて、よく知られているとおり、ジョン&ヨーコの息子のショーン・レノンも10月9日生まれ。今年で42になる。本稿冒頭の「離山」は「はなれやま」と読むのだが、その穏やかな佇まいの山から名前をとったといわれるカフェが別荘地にあり、40年前、まだ幼かった彼を連れて、ジョンとヨーコが何度かそこを訪れていたそうだ。建物と少し離れたところある東屋には、今も、三人が座った椅子が並べられている。当時のショーンの身長を示す紐が結ばれた木も、そのままのはずだ。

 10月9日が誕生日といえば、もう一人、ジャクソン・ブラウンがいる。細かいことは忘れてしまったが、以前「ジョンと誕生日が同じでね」と語ったのを聞いたことがあるし、ライヴでは「オー、マイ・ラヴ」や「悲しみはぶっとばせ」などを何度か取り上げてきた。間違いなくジョンの存在をどこかで意識しながら歌を書き、歌いつづけてきたはずの彼は、17日からの来日公演を前に、69回目の誕生日を迎える。


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