最大の違いはハワイの場合はアメリカだから、ビジネスに情がなくって全部マネーで決まるってこと。口では「いいよ」って言ってくれていても、実際にお金が絡む契約になってくるとおかしなことを言い出したりとか。従業員も勤務時間が終わるとパッと帰っちゃって、店がどんな状況でも「1時間ぐらい残りますよ」っていう感覚はない。働いているときも、こっちから見ると遊びながらやってる感じ。ちんたらおしゃべりしてて。
そういう違いもあって、実際に向こうでは日本人がやってる店がバンバン潰れてますから。観光客だけじゃなくて、ローカルの人が愛する店にならないと流行らないですよね。僕のかき氷屋はテレビの店ですから、格安ツアーでハワイに来る人がターゲットだった。せっかくハワイに行くなら寄ってみようかっていう感じだから、「タケヤマシェイブアイス」って書かれて僕の顔が大きく入ったTシャツが売れたんですよ。昔の原宿ショップと同じですよね。長くやれても1年だったと思います。
ハワイが本当に楽しくなるのは、友達ができてからですよ。ただ、ハワイで商売しようとする日本の人たちにとって一番怖いのは、向こうに住んでる日本人だってよく聞きました。「最初は大変だったのよ、騙されて」って。もちろんいい人もいっぱいいますけど、不動産とかで平気で騙す人もいっぱいいますから。そのへんが日本じゃないってことですよね。
観光で5、6日だけいて、いいところだけ見て帰るから「ハワイって楽しいなー」って思うけど、そこはアメリカの島ですから、レイプ事件とかものすごいあるんですよ。夜にホノルルの市街地で。日本人の女の子たちは南の島だからって沖縄とかと勘違いしちゃうんじゃないですかね。夜に裏通りとかを1人で歩いちゃって、ローカルの人にナンパされて……とか。アメリカだから、女の子1人じゃ危ないんですよ。
そして、結局は女の子が傷つくだけになってしまう。相手を訴えるにしても、向こうの裁判所で訴えなきゃいけないから、また現地まで行かないといけないとか、調べるのも大変だったりとか。それで結局泣き寝入りっていうことが結構あるんですよ。
レイプだけじゃなくてサメにやられる事故も結構多い。ノースショアでサメにやられたとか結構あって、ローカルのサーファーはよく知ってるんだけど、観光客は知らないですよね。観光で食ってるハワイ州は、そういうマイナス面を表にあまり出さないんですよ。だから知らない人が多いと思いんじゃないかな。安全に楽しんでほしいなと思います。