彼女自身は奨学金の問題を、社会的な問題として捉えることは、なかなかできないという。結局のところ、家庭や自分自身の問題であるという気持ちを拭いきれないそうだ。しかし追い詰められるべきは本当に彼女自身なのか。奨学金の問題は、もっと私たちの社会の問題として考えられてもいいのではないか。(諏訪原健)

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諏訪原健

諏訪原健

諏訪原健(すわはら・たけし)/1992年、鹿児島県鹿屋市出身。筑波大学教育学類を経て、現在は筑波大学大学院人間総合科学研究科に在籍。専攻は教育社会学。2014年、SASPL(特定秘密保護法に反対する学生有志の会)に参加したことをきっかけに政治的な活動に関わるようになる。2015年にはSEALDsのメンバーとして活動した

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