T-BOALNは、9月7日大阪、11日名古屋、13日東京、17日仙台で、アコースティックセットによる「T-BOLAN LIVE HEAVEN 2017 夏の終わりに「再会」~Acoustic Live Tour~」を行う。8月26日には神奈川県のOTODAMA SEA STUDIOでプレライヴも決定した。『T-BOLAN~夏の終わりにBEST~ LOVE SONGS+1&LIFE SONGS』の楽曲中心のセットリストになる予定だ。アコースティックのセットなので、楽器の音も、森友の声も、飾らないむき出しの状態で会場に響く。

「50代を迎えた今だからリアルに歌える曲もあります。歌詞をドラムスの青木和義と共作した『BOY』は今のほうが気持ちを重ねられます。この曲は青木に子どもが生まれたときに、その気持ちをありのままメモでもらって、僕が仕上げました。ただし、当時、僕には子どもがいなかったので、イマジネーションの世界で歌うしかなかった。でも、子を持つ今はリアルに歌えます。そう、1度、青木の地元で、青木の娘の前で目一杯の思いをこめて歌ったこともあります」

 バンドは歳を重ね、キャリアを重ねた。同時にリスナーも年齢を重ねている。

「かつて僕たちの曲を自分自身の歌であるかのように愛してくれたリスナーたちも、その後結婚したり、子どもをつくったり、さまざまな体験をしているはず。そんな今のマインドで楽しんでほしいですね。大人のライヴになると思いますよ」

(文・神舘和典)

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神舘和典

神舘和典

1962年東京生まれ。音楽ライター。ジャズ、ロック、Jポップからクラシックまでクラシックまで膨大な数のアーティストをインタビューしてきた。『新書で入門ジャズの鉄板50枚+α』『音楽ライターが、書けなかった話』(以上新潮新書)『25人の偉大なるジャズメンが語る名盤・名言・名演奏』(幻冬舎新書)など著書多数。「文春トークライヴ」(文藝春秋)をはじめ音楽イベントのMCも行う。

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