「この人と話すと気持ちいい」と思われる想像力の鍛え方

朝日新聞出版の本

2017/08/19 07:00

 そんなエピソードとして語ることで、「あるある」「わかる」と気持ちの共有面積が広がります。

 これはラジオに限った話ではありません。普段の会話でも、苦手なものに対して、「雨、嫌いです」と直感的に思ったままを言うのではなく、「雨が降って私はこんなことがありましたが、あなたは?」と、いかにポジティブな方向で語れるか。そして相手の価値観にも耳を傾けられるか。

 自分が苦手なものに対して、ただネガティブな発言をするだけでは、相手の「好き」を気づかずに否定してしまうことにもつながります。その代わり、180度違う視点に立って、世の中にはいろいろな人がいる、ひとりひとりの「好き」と「苦手」は必ず違うということを、どれだけ想像できるか。「この人と話すと気持ちいい」と感じる人は、想像力が豊かで、ハッとするほど人としての余裕と優しさを感じます。

 そして、その想像力を鍛えるには、やはり場数を踏むのが最も手っ取り早く、効果的です。

 ゴミ出しの際にご近所さんでも、病院の待合室で一緒になった話し好きのおばあちゃんでも、タクシーの運転手さんでも、世の中のいろいろな立場の人と一言でも言葉を交わしてみましょう。「この人の言い方、素敵だな」「その言い方はちょっとムッとするな」と、良い例・悪い例にたくさんふれてみるのです。

 たくさんの人とかかわって言葉を交わし、自分にはない違った価値観を知るたびに、人間はより魅力的に、そして優しくなっていくと思います。

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