小池:サッカーの人から言わせると、ラグビーと一緒にはできないよ、と聞いてます。

堀江:いやいや、そんなことないです。芝の技術がいますごくよくなってきてるんで、全然共用は可能だと思うので、ぜひお願いします。ところで、電柱地下化のほうはどうですか?

小池:進んでますよ。

堀江:舛添要一さんか、猪瀬直樹さんが都知事だったときに、すごく時間がかかるという報道がありましたが、その後はどうですか?

小池:私が国会にレガシーとして残してきた議員立法「無電柱化推進法」が成立しました。次は東京都での条例を作ります。イノベーションも進み、以前は地下120センチ、60センチと深く掘っていたんですが、いまは地表からわずか25センチでいいという実験結果が出ているんですね。つまり深く掘ることによってかかっていたお金、時間、人数が減らせる。いま多く採用されている共同溝方式はオーバースペックなんです。

堀江:そうですよね。共同溝信仰っていうか。

小池:れんこんみたいなパイプにいろんな種類の電線、通信線をシューッと通していけば、何かある度に掘り返さなくてもいい。問題があればスーッと引き抜いて修理する方法にする。みんな地震国で無電柱にすると復旧が大変でしょうと言いますが、意外と地下のほうが安全で断線しない。逆に。

堀江:まあ、地震には強いですよね。

小池:ただし、液状化なども含めて停電になったときには、まさしくテンポラリーポールズといわれる電柱を建てるんです。だから、もともと電柱は仮のものなんですね。堀江さんが子どものころは電柱は木だった?

堀江:結構、ありましたね。田舎だったので。

小池:今は木がコンクリート製になってるでしょ。すごいガチガチの。テンポラリーからパーマネントになっちゃった。その発想を変えましょうと。

堀江:主要地域でいつごろまでにっていう目標はもうあるんですか?

小池:基本的に東京オリンピック、パラリンピックの開催地で2020年までに地中化していく。国道、県道、都道、それから区市町村道が網の目のようになっていますので、都が少しお金的にもバックアップして促進していきます。後藤新平は幹線道路をつくりましたが、私は電柱を抜きます。(構成/AERA dot.編集部・金城珠代)

『築地移転問題 「豊洲が主流」と迫るホリエモンに小池都知事の答えは?』につづく