──長いブランクがありましたので、現在の歌唱力について疑問視するような報道もありましたが、そんなこともなく?

HIROSHI :少なくとも歌唱力に関しては、昔より衰えたとは思いません。今日歌った「化粧」(1981年リリースのシングル、中島みゆきの楽曲のカバー)に関しては、若い頃の「化粧」とは違って年令を重ねた人間じゃなければ出せない、しみじみとした雰囲気も伝わってきました。お客さんもぐっと来たんじゃないかな?

──桜田さんがゲスト参加するということをお聞きになった時の感想はいかがでしたか?

HIROSHI :私が小学校6年生だった頃に“花の中三トリオ”だった人ですから、もう「うわー!」って感じですよ(笑)。え、お目にかかれるんだ、嬉しい! みたいな。以前に一度、ご挨拶だけはさせていただいたことがありましたが、それは会釈した程度だったので、きちんとした形でお目にかかったのは今回が初めてです。

──このステージ自体も、桜田さんのゲスト出演により、通常とは違った形で注目を集めることになったとは思うのですが。

HIROSHI :うーん、怪我の功名といいますかね? この「スクリーン・ミュージックの宴」というコンサートの存在を淳子さんの話題のおかげで、これまで知らなかった人も知ってくださることになった。これを喜ばしいと言っていいのかどうかわかりませんけど、でも、よかったんじゃないでしょうかね。

──その話題を集めた原因となっているのが、桜田さんの宗教関係です。リハーサル中などに、そういったお話が出たりなどは?

HIROSHI :全然そういう話はありませんでしたよ。純粋に、演者としてリハーサルして、本番へ、ということです。

──このステージをきっかけに、本格復帰をされるのでは、という噂もありますが。

HIROSHI :まず、彼女としては、今回の持ち時間15分くらいを乗り切るということに集中して練習していました。まだ今後のことなんか、考えられないんじゃないですか? 本格復帰の可能性について私にはわかりませんけど、今日の結果を見れば、やって欲しいなとは思いますよ。ただ、これはご本人が決めることですから。

次のページ