ステージが終了直後、インタビューに応じたHIROSHI
ステージが終了直後、インタビューに応じたHIROSHI

 4月7日、長らく表舞台から姿を消していた桜田淳子が、3年4カ月ぶりにファンの前に姿を見せた。ピアノ演奏家・HIROSHI氏らによるコンサート「スクリーン・ミュージックの宴」にゲスト出演し、計5曲を約15分間、披露した。桜田のステージ復帰は2013年11月、自身のデビュー40周年記念公演以来ということもあり、詰めかけたファンからは暖かい声援も飛んだ……とのことだが、事は“往年のトップアイドル、復活”では収まらない。

 桜田と言えば、92年に世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の合同結婚式に参加。同教会のいわゆる霊感商法が社会問題となり、芸能界からは引退していた。

 桜田のステージ復帰を知るや霊感商法問題を扱う弁護士団体、全国霊感商法対策弁護士連絡会は4月4日、抗議声明を発表。現在も信者であるかは不明だが、との前置きはありつつも、復帰ステージを非難していた。

 これに対し、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)も「宗教の自由」を主張し、反発していた。
 
 こうしたものものしい中、開催されたステージで共演者したHIROSHI氏にステージ終了直後、インタビューした。

──桜田さんが登場した際の、お客さんの反応はいかがでしたか?

HIROSHI :“黄色い歓声”というのがありますけど、それとも違う……なんというんでしょうかね、お客さんの年齢層が高いもので(笑)。声が低めで、どよめくような歓声。それと、暖かい拍手が起きていましたね。決して好奇心で見に来たのではなく、本当に淳子さんを待っていたのでしょう。「淳子ちゃん、ありがとう」と書いたボードを持った女性のファンもいました。大歓迎ムードで、それを見た淳子さんが言葉に詰まっちゃって、歌い出すのに大変そうでした。本人としても、予想していなかった反応だったんでしょうね。

──事前の情報では「ショーほど素敵な商売はない」などを含んだメドレーを歌われるとのことでした。実際にステージでの歌声を聞いて、いかがでしたか?

HIROSHI :30年以上時が経っていますから、声質は多少太くなっていましたけど、パフォーマーとしての華というのでしょうか。登場されればやっぱり華やぐし、女優としての資質もありますから。ただ歌を歌うというよりも、言葉を伝えながら歌っている、それはむしろ昔よりもいいんじゃないかな、と思いました。

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