性暴力被害者が明かす 性的虐待の後に待っている想像を絶する苦しみと絶望 (4/4) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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性暴力被害者が明かす 性的虐待の後に待っている想像を絶する苦しみと絶望

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山本潤(やまもと・じゅん)/1974年生まれ。看護師・保健師。13歳から20歳の7年間、父親から性暴力を受けたサバイバー。性暴力被害者支援看護師(SANE)として、その養成にも携わる。性暴力被害者の支援者に向けた研修や、一般市民を対象とした講演活動も多数行う

山本潤(やまもと・じゅん)/1974年生まれ。看護師・保健師。13歳から20歳の7年間、父親から性暴力を受けたサバイバー。性暴力被害者支援看護師(SANE)として、その養成にも携わる。性暴力被害者の支援者に向けた研修や、一般市民を対象とした講演活動も多数行う

 日本社会で暮らす私はそんな声をよく聞いてきた。

 でも、決してそうではない。

 性暴力は許されないことであり、終止符を打たなければいけないことであり、この現状は変えなければならない。私は、そう思っている。

 それでも、ニュースや報道に接したり、それを受けての周囲の人の反応を見ても、性暴力の実態はまだまだ理解されていないと感じる。被害者やその家族や身近な人が回復するための適切なシステムが整えられていない状況には、絶望感や諦めの気持ちを持つこともある。

 でも、性暴力が実際にどのような被害であるのか、適切な対応をするためにはどうすればいいのかを知ることができれば、人々の反応も変わると思っている。

 本書を読んで、これが性暴力被害者が抱える現実なのかと驚かれるかもしれない。けれど、毎日の性犯罪・性暴力のニュースの背景には、その数だけそれぞれの闘いを引き受けながら生きている人たちがいる。

 そして、実際に被害を受けたことがある人へ。

 時にはページをめくるのも苦しくなることがあるかもしれない。そのときはタイトルを見て読めそうな章やガイドを読んでいただくだけでもよいと思う。

 この本を通して、日本社会に性暴力への理解が広がり、こんな苦しみがなくなる日が来ること、そしてあなたが回復への道のりを歩むときに、この本が少しでも役に立ってくれれば嬉しく思う。


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